大き目のゲームもいですが、今回は軽めのゲームということでご紹介するのは
シーソルト&ペーパー
軽めでサクッと遊べるのですが、中毒性が高いカードゲームとなっております……。
ゲームはセットコレクションのカードゲームで、特定のカードセットを獲得することで得点を得ることができ、複数回ゲームを繰り返していち早く規定の点数に達したら勝利します(ただし、「点数に関係なく勝利するセット」もあるので油断できない……!)
準備……山札と2つの捨て札置き場(カードは表向き)があります。あと各自に早見表2枚(色別の枚数確認表はこまめに確認したい……表裏同じなのはもともとが仏英2か国語版だったから)。
準備はこれだけ。
手番になったら、プレイヤーがすることは2つのうちのいずれか……
1)山札からカードを2枚引いて1枚を捨て札にする。
なにを手札にしたかはわからない。しかし、捨て札山にカードを1枚送ってしまうことになる……捨てたカードで察するしかない。
2)いずれかの捨て札山の一番上のカードを1枚手札にする。
何を取ったのか他のプレイヤーにもわかる。しかし、まさにほしいカードがそこにあるのであればやっておこう。
……というのが基本の構造。
その後特殊な効果を持つ「ペアカード」を1組、(文字通り)ペアでプレイすることができる(点数にもなる)。
※効果がないカードはプレイできない(=手札に残る)点にご注意を。
例えば……
◆《カニ》ペアで捨て札山1つから好きなカードを1枚手札に加える
上の例で捨て札から取りましたが、その後ペアで出してさらに1枚捨て札から獲得できる。
◆「《泳者》+《サメ》」ペアで他プレイヤー1人の手札からカードを1枚取って手札に加える
手札にあるのは「ペアで出せない点数がらみのカード」である公算が大。うまく使っていこう!
他にももう1手番プレイできる《ヨット》、山札から1枚引ける《魚》などがあります。
魚はいろいろな種類のオリガミとなっているため、ぱっと見わかりにくいかも……左上のアイコン参照しよう。
あとは点数の関係なく、(2枚のペアではなく)4枚セットでプレイすることでゲーム(最終的な点数に関係なく)に勝利する《人魚》!
そのほかペアカードではないカードは基本点数になります。
◆獲得した枚数により点数が変わる、《貝》、《タコ》、《ペンギン》、《水夫》
◆獲得した他のカードの枚数により得点する、《灯台》、《魚の群れ》……《人魚》は4枚セットの能力のほかに、「最多の1色の枚数」だけ点数にもなります。
カードのアイコンと早見表……枚数確認は重要なテクニックです。
プレイ自体は毎手番これを繰り返して、カードそろえて点数を高めていくこと。
7点以上になったら、あがりを宣言できるのですがその際にはそこでゲームを止めて普通に全員が点数を得る宣言(ストップ)をするか、他のプレイヤーに勝てることにかける宣言(ラストチャンス)を選べます。
ストップならそのまま全員集めたカードの点数を得ますが、ラストチャンスに賭けた場合、他のプレイヤーはもう1手番ずつ得ます。
その後点数確認。
賭けに勝っていれば……つまり他のプレイヤーに自身の点数を超えられることが無かったら、宣言者は「通常の点数」+「色のボーナス(最多枚数の色の枚数に等しい点数)」を得ます。他のプレイヤーは「色のボーナス」だけを得ます……そう、実は色の枚数はよくよく数えたほうが良いのです(早見表参照)。
しかし、賭けに負けていれば宣言者は「色のボーナス」のみ獲得、他のプレイヤーは「通常の点数」を得ます。
このようにしてゲームを既定の点数になるまで繰り返していくのですが、この得点のルールが秀逸で、確実にストップで稼いでいくのか、一発逆転・最後の追い込み・先行逃げ切りの為に賭けに出るのか(もしくは確実に勝てる計算で差を広げるのか)!
プレイ時間も短め、ルールも最初は戸惑うかもしれませんが(特にラストチャンス)、非常に分かりやすく盛り上がるゲームなので一つ揃えていただきたいゲームとしてオススメいたします。
シーソルト&ペーパー
プレイ人数:2-4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Bombyx
デザイン:ブルーノ・カタラ、テオ・リヴィエ
アートワーク:ルシアン・デライン、ピエール=イヴェス・ギャラード
折り紙原案:布施知子
価格:2,000円+税