今回ご紹介しますのはこのゲーム
『波乱と海原』です。
あなたは晴天のある日、海原にヨット遊びに出かけたが、気づくと帰航するには様々な困難が!果たして君は危機を乗り越え無事に帰航することができるか?といったフレーバーのゲームです。
『波乱と海原』は所謂トリックテイキングに分類されるゲームですが、トリックを取るのを目指すのではなく、極力取らないようにすることを目指します。
これはこのゲームのフレーバー的にはトリック=危機なので、無事に港に戻るためには可能な限り回避したいわけです。
コンポーネントはこんな感じ、小箱なだけにとてもシンプル。
ルール用紙が2つ入っていますが、『波乱と海原』は往年の名作『テキサスショーダウン』のデザイナーズリメイクのため、『テキサスショーダウン』版のルールでも遊べるようになっています。なんかお得感がありますね。ちなみにデザイナーの意図としては『波乱と海原』のバージョンが本来のルールだったようです。
今回紹介しますのは通常版のルールです。
カードは全部で60枚、色(スート)は8種類です。
橙(凪)が小さな数で、茶(クラーケン)が最大の数になります。
カードには便利な「旗」が付いていて、これはこのスートに何枚のカードがあるかを示していて、白の飛び出ているのはこのカードがそのスートの中で数字の位置を示しています。
例えばこの紫(嵐)の52を見ると、紫は全部で6枚、52は下から2番目に低い数字ということです。
ではゲーム進行をざっくりと説明していきましょう。
ゲームは数ラウンドに渡ってプレイされ、ラウンド数はゲーム開始時の手札の枚数と同じです。3.4人15、5人12、6人10枚です。
各トリックでは各プレイヤーは手札からカードを1枚プレイします。ちなみにゲームスタート時は「0」を持ってる人がそれを出します。
時計回り順にプレイヤーは可能ならばトリックにあるスートを出す必要があります。「0」スタートだとしたら橙ですね。
しかし、ない場合は手札から任意のカードをプレイしても大丈夫です。
ここで注意する点はトリックにあるスートという点です。1枚しかない場合はもちろん1種のスートしかないですがたとえばこんな出方をしていた場合、4人目は橙/緑を出す必要があるわけです。もちろんどちらもない場合は自由に選べますが。
そして肝心かなめの誰がトリックを取るのか?できる事ならば取りたくないわけですからこれは最重要事項!全プレイヤーがカードをプレイしたら、まずどのスートが一番多いかを確認します。この場合は橙ですね。そしてそのスートの中で最大の数を出しているプレイヤー(橙7)がトリックを獲得します!ご愁傷様です。
このように最多スートが複数ある場合はそれらの中で最大の数のプレイヤー(青38)がトリックを取ります。
そして次のトリックですが、原則として前のトリックを取ったプレイヤーからなのですが、1つだけ例外があるので注意!あるスートで最大の数でトリックを取った場合にはそのプレイヤーがスタートプレイヤーを指名できます。これは先ほど説明した旗に★が描かれているのですぐにわかります。
そして各プレイヤーがすべての手札をプレイしたらそのラウンドが終了します、お疲れ様でした!各プレイヤーは取ってしまったトリック1つにつき1ペナルティーポイントです。
そして誰かが規定のペナルティーポイントに到達してしまったらゲームは終了します!その時点で一番ペナルティーポイントが少ないプレイヤーの勝利です、おめでとうございます!
コンポーネントは小柄ですが、二通りのルールで遊べやり応えも十分、皆で航海に出かけてみませんか?
波乱と海原
プレイ人数:3-6人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:45分
製作:Rio Grande Games
デザイン:マーク・メジャー
価格:1,600円+税