モンスターを操り、子供たちを脅かそう！今回は「バンプ・イン・ザ・ナイト(Bump in the Night)」を紹介します。
舞台は幽霊屋敷です。プレイヤーは肝試しにやってきた子供たちをモンスターで脅かし、十分な恐怖を感じさせるか屋敷から逃走させることが目標となります。
各プレイヤーのターンは、５つのステップで構成されています。
１．鍵の開閉
屋敷にはたくさんの部屋があり、それぞれにドアがあります。プレイヤーはこのステップで１つのドアに鍵をかける(鍵マーカーを置く)か、鍵を開ける(鍵マーカーを取り除く)ことができます。鍵の状態は、モンスターや人間の移動に大きく関係します。
２．モンスターの配置または移動
ボード上にモンスター１つを配置するか、配置済みのモンスターを移動させます。モンスターは全部で６種類で、それぞれが特殊能力を持っています。例えば、恐怖コウモリ(Scary Bat)は一度に２スペース移動でき、ゴースト(Ghost)は壁や鍵のかかったドアを通り抜けて移動できます。
また、このステップでは手札１枚を捨て札にして自分のモンスターと相手のモンスターを入れ替えることができます。
３．人間を脅かす
ここがこのゲームで最も重要な部分です。プレイヤーは人間と同じ部屋にいるモンスターで人間を脅かし、恐怖を与えます。脅かされた人間は所定のルールに従って移動し、安全な場所に逃げようとします。脅かしたモンスターと部屋の種類、脅かされた人間の数によって「脅し値」が決められ、この数(自由移動値)だけさらに人間を動かすことができます。
人間には「恐怖レベル」があり、移動した先で別のモンスターに遭遇し脅されるたびにそれが上がっていきます。この時、移動中にまだ脅かされていない色のモンスターに脅かされた場合は余分に恐怖レベルが上がります。つまり、他のプレイヤーのモンスターを積極的に利用しなければ恐怖レベルを効率よく上げることはできないのです。
恐怖レベルが５まで上がった人間はボードから取り除かれ、ターンプレイヤーのポイントになります。一番最初に５ポイント獲得したプレイヤーが勝者となります。
また、人間は３つある屋敷の出口から外に出ることができます。鍵がかかっていたりして難易度は高いですが、こうして逃がした人間もポイントになります。
４．モンスター１つまたは人間１つを移動
モンスターか人間１つを移動させます。モンスターの配置はできません。
５．「ブロック(Block)」カードの使用
プレイヤーにはゲーム開始時にカードが３枚配られています。また、他のプレイヤーが自分のモンスターを使って人間を脅かした時に１枚引くことができます。カードはアクションカード、ボーナスカード、ブロックカードの３種類があり、ブロックカードはこのステップでのみ使用することができます。
※脅しの例(下の画像はボードの一部です)
Garden(左上)で、緑のゴーストのプレイヤーが人間(p)２人を脅かします。この人間たちの初期の脅し値は３(ゴーストの脅し値は２、Gardenに恐怖シンボルが１個あるため+１、人間は２人グループなので人数によるペナルティはなし)なので、人間たちは自由移動値３になります。人間たちは「恐怖レベル」１からスタートします。
脅かされた人間はモンスターがいない部屋まで逃げようとします。なのでこの時はDen(左下)まで逃げました。ここでプレイヤーは先ほどの自由移動値を使って、２人を青の猫のいるLaboratoryへ移動させます。ここで「恐怖レベル」は３(新たなモンスターで+１、新たな色で+１)になります。猫から逃げるために人間たちは隣の赤のコウモリがいる部屋へと移動し(もといた部屋へ引き返すことはできません)、「恐怖レベル」は先ほどと同じように２上昇して５になります。
「恐怖レベル」が５に達したのでこの人間たちはボードから取り除かれ、手番プレイヤーのポイントとなります。
なかなか特徴的なゲームなので、何回かプレイしないとポイントの稼ぎ方、ゲームのコツをつかみづらいかと思います。しかしこれをつかんでしまえば、他のゲームでは味わえない駆け引きを楽しむことができるでしょう。鍵の開け閉めや、他のプレイヤーのモンスターを利用しないとポイントが稼げないという点は非常に頭を悩ませます。また、屋敷の部屋配置は約5000通りあり、人間の初期配置もランダムなので毎回新鮮な状態で遊ぶことができます。
他人のモンスターさえも利用して、最も狡猾に人間たちを震え上がらせるのは誰か―。普段は静かな幽霊屋敷に、大きな“Bump!”を鳴り響かせましょう。
商品名：バンプ・イン・ザ・ナイト(Bump in the Night)
プレイ人数：２～６人
プレイ時間：約60～90分
発売：Twilight Creations/ホビージャパン
価格：￥5,000＋税
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