GAME JAPAN特選ゲーム「クトゥルフ・ライジング(Reiner Knizia’s Cthulhu Rising)」


クトゥルフ教のしもべと探索者たちとの闘いを題材とする2人用対戦ゲーム「クトゥルフ・ライジング(Reiner Knizia’s Cthulhu Rising)」を紹介します。

クトゥルフの名こそついてはいますが、このゲームはマスにタイルを配置してポイントを獲得していくという非常にシンプルなゲームです。なので、クトゥルフ神話に関する知識なしでも遊ぶことができます。

このゲームでは以下のコンポーネントを使用します。

・ゲームボード:1枚(5×5のマスが書かれた面が2つあります)
・タイル:赤と青の各色30枚(1から10の数字が表示されています)

ゲーム開始時のボード(下の画像参照)。両プレイヤーは山札からタイルを1枚引いて自分の色の面の中央に置き、小さい数値のプレイヤーが先攻になります。

後は交互に山札からタイルを引き、マスに配置するという手順を繰り返します。相手の色の面にもタイルを置くことが可能です。
縦か横の列が揃う(1つの列にタイルが5枚並ぶ)と、その列で過半数のタイルを置いているプレイヤーにポイントが入ります。ポイントは数字の役によって決まります。役が1つもない場合は3ポイント失ってしまうので注意が必要です。

ポイント計算の例

 スリーカード=赤3ポイント    ワンペア+フラッシュ=1+3=青4ポイント

 ワンペア+スリーカード=1+3   役なし=青マイナス3ポイント
 =青4ポイント

ボードの上側に得点ラインがあり、ポイントを得るたびにカウンターを自分の側へ動かします。すべてのマスにタイルが配置されたときにこれが自分の側にあるプレイヤーが勝利します。また、10ポイントに達した場合はその場で勝利となります。

シンプルかつ運の要素が強いように見えますが、やってみると実に奥深いゲームでした。終盤は一手ごとにカウンターが右往左往して非常にアツい闘いになります。ゲームの構造上、相手のタイルをうまく利用するほど高ポイントを得られるところがミソです。
また、タイルの過半数ではなく数値の合計で列の獲得を競うという選択ルールがあり、こちらは一発逆転の要素が強くなっています。
気をつけなければならない点として、6と9のタイルの見分けが若干しづらいです。対策として、背景の絵に注意すると判別しやすくなります。

勝つのはしもべたちか、探索者か。クトゥルフの名に違わない、底の見えない深さが魅力のゲームです。

商品名:クトゥルフ・ライジング(Reiner Knizia’s Cthulhu Rising)
プレイ人数:2人
プレイ時間:約20分
発売:Twilight Creations/ホビージャパン
価格:¥3,200+税

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なお、先日当ブログで紹介した「アグリコラ」が、現在発売中のGAMEJAPAN12月号「それでもボードゲームが好き」で特集されています。冒険企画局のみなさんが「アグリコラ」の魅力をわかりやすく紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでください。