人気のあるボードゲームタイトルのスピンオフと言えば、2人ゲーム化とか、カードゲーム化とかビッグボックス化などがあるのですが、今回紹介するのは紙ペン化……
元ゲームの『イスタンブール』にはダイスゲームもビッグボックスもあるよ!
ゲームでは商人となってイスタンブール市街を右往左往東奔西走し、商品を仕入れて売り、ルビーを集めるというもの……
手番には、場所カードを1枚プレイするか、ギルドカードを1枚プレイするだけ。
場所カードをプレイする場合、【手札の場所カード】、もしくは【ディスプレイにある場所カード】のうち1枚をプレイします。
そして、その場所か、その場所に隣接する場所のアクションを実行します!
選択と記録!
このとき、ボーナスアクションを持っているなら、他のプレイヤーもそのカードに相乗りできます。
アクションを使う場所のアクションアイコン(★アイコン)を使用したり……
獲得したボーナスアクションポイントに斜線を引いて使います(ボーナスアクションが溜まるのは「相乗りしなかったとき」で、ここに●を付けてためていく。)
アクションは場所で異なり、リラを得たり、商品を得たり、商品仕入れ能力を強化したり、ルビーを買ったり、ギルドカードを得たり、商品カード(シートに記入しない商品)を得たり……ここは元ゲーム同様。
マスを埋めていくことで、ボーナスとしてルビーを得たりもする。
なお、ここは隣接する場所も多いのだ(場所には相乗りの為のボーナスアクションはついていないけど)。
要求している品物はカードで決まり、売るたびに納品する必要な商品が増えていきます。
……安いうちに納品するの大事だな?!
カードの効果はいろいろ。
ギルドカードを取るのに1アクション費やし(リソースなどは増えない)、カードを使うときは他プレイヤーは相乗りはできない……のが使いどころで考えたほうが良いところ。
……こうして、誰かがルビーを規定数集めたら(アミュレットの部分を埋めきったら)そのラウンドで終了。
(場所カードが補充できない/引けない場合は即座に終了)
ルビーの多い人がイスタンブール一の商人として勝者となります。
全然システムは違うのに、元のゲームのテイストを色濃く残しつつ、いやむしろプレイ感は見事に再現しておりながら、実に紙ペンらしくなっている一作で、元ゲームのファンも満足のいく内容となっています。もちろん紙ペンなので(比較的)場所も取らないのもポイント(カードを置いておく場所だけ。ダイスを振って記入するタイプじゃないので、ダイスを振る場所は確保不要)。
『イスタンブール』のファンの方には当然オススメできるのでうが、そうでない方にも中量級の紙ペンゲームとしてプレイしてほしい一作となっております。
イスタンブール:選択と記録
プレイ人数:1-5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30~45分
製作:Pegasus Spiele
デザイン:リュディガー・ドーン
アートワーク:アンドレアス・レッシュ
価格:4,500円+税