怪獣島の決戦!『キング・オブ・モンスター・アイランド』


トーキョーやニューヨークで暴れたモンスターが、今度は協力して地球外モンスターと戦う……
今回ご紹介する

キング・オブ・モンスター・アイランド

どこかで聞いたような王道展開の『キング・オブ・トーキョー』シリーズ最新作となります。

今回は、共通の敵であるラヴァロードがおそらく地球外からモンスターアイランドに現れ、次元ポータルを設置して地球侵略を図ろうとしている……ところに、われら地球側モンスターが立ち向かうこととなります。

新モンスターたち……

そして敵のモンスター!!

「怪獣島」!!

基本的なシステムはほぼ同一ですが幾つか相違点があります……

1)敵のモンスターの行動がある

プレイヤー共通の敵は毎ターン自分がダイスを振る前に行動します……これはダイスを使うのですが、ルールに従って動くためある程度リスク管理が可能ですので、盤面をよく見て考えましょう!

なお、ダイスの数とライフは敵モンスターごとに異なります。しかも裏と表で強さが2段階ある……まずは弱めのクリスタルドラゴンから倒そう!

中央の火山の上からダイスを投入して島の各地にランダムにダイスを分配します。

あまり勢い付けないように注意……結構転がるのだ。

ボスモンスターの現在のパワーに従って特殊能力を発動し……

ボスモンスターが行動の優先度に従って今いるゾーンから移動をして……

基本は今いるところとその両隣のエリアの中で、ダイスが多いエリアに。

同じ場合は時計回りに。

この、「次はどっちのエリアに行きそうだ」という読みは結構重要。

そして移動先で配下であるミニオンを行動させますが……

今いるエリアのモンスターを攻撃する、この島にいるモンスターを攻撃する、クリスタルを建設する、敵モンスターの壁となる……と役割は異なります。

そして、その場所でダイスを解決します。

この結果、クリスタルが3つ建ったゾーンにはタワーが建ち、タワーが3つ建ったら敗北となります。
(ほかにも味方が1体でも倒されたら負けだし、ミニオンを追加するときに袋の中にミニオンがいなくても負け……勝つためにはボスを倒すこと一択!!)

2)モンスターのダイスの目が異なる(あと付随するルールも)

基本は「ダイスを6個振り、3回まで振りなおせる。振り直すたびに度のダイスを振りなおすかは選べる」ということ。

ただし、出目の解決がちょっと違っていますので注意を。

[ハート]は同じゾーンにいる自分以外のモンスターも回復できます。

[電]は個数分ではなく、1個なら1、2個なら3(1+2)、3個なら6(1+2+3)…と増えていき最大5個まで同時に解決できます(5個を超えたぶんはまた別途解決します)。

[攻撃]は自分のいるゾーンに1ダメージではなく2ダメージを出します。

[★]は今回は勇猛と呼ばれ、これが高くなると人類の味方が手助けしてくれるようになります。

具合的には、シートを1枚選んでその能力を段階に応じて使用できるようになります。

新しい出目である[足]は、自分のゾーンに1ダメージか、自分か同じゾーンにいる味方を1ゾーン移動させることができます

おなじく新しい出目である[スパナ]は、人類の支援を上陸させることができるようになります。

こちらは裏返すことで記載の能力(ダイス目とかエネルギ獲得)を使用でき、自分のゾーンの支援は1手番中であれば1回使用するか回復させることができます(使用したら裏返す/回復はその逆)。

あと、協力ゲームらしく、使わなかったダイスをそのゾーンに「固定」しておき、あとからそこにいる誰かが使えるように残しておくこともできます。

パワーカードに関してはオリジナルとルールは同じですが、イベントカードが存在しており、こちらは公開されたらすぐに解決して捨て札となります。

ゲームは先に述べた敗北条件になってしまうか、ボスモンスターのライフを0にすることで勝利するかです!

シリーズを知っていればルールはすぐに覚えられるのはやはり良い点で、ゲームも敵の侵略は息もつかせぬものなので、今の状況を観察してランダムに発生する「最悪の状況」を予想してしっかりと戦略を練り、各自がベストを尽くさなければならない結構な難易度。
敵のボスは3種類、どれも一癖ある性能で正確がかなり異なるのでリプレイアビリティも高いものとなります。
シリーズを今までプレイしてきた人にも、初めての人にもお勧めできるゲームです。

キング・オブ・モンスター・アイランド
プレイ人数:1-5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45-60分
製作:Iello
デザイン:リチャード・ガーフィールド
価格:7,700円+税