人気のゲームは拡張が出るパターンが多いのですが、今回紹介いたします
『キング・オブ・ニューヨーク:パワーアップ!』
は、姉妹作の『(新)キング・オブ・トーキョー』同様、ニューヨークに現われたモンスターたちに個性を与える拡張です。
基本的なルールはほぼ同じで……
・各モンスターは8枚の進化カードを自分の山札として受け取ります。
初期手札として1枚確保してスタート。
・[♥] 3個以上で進化カードはドローでき、特に記述が無ければいつでも使用可能(コストではなく条件なので消費しないし、マンハッタンに居てもドローできる)。
この進化カードによって、各モンスターに個性が付き、またマンハッタンで「回復できないけど進化カードを引ける」ということから[♥]を残す選択もできてきます……
《シェリフ》
はテキサス生まれの保安官恐竜モンスター。
「マンモス投げ縄」だの「西部一の早業」だの、西部劇ネタがたくさん(『キング・オブ・ニューヨーク』のもう一つのテーマは「(怪獣)映画スター」だからね!)
「法の手が及ばないところ」は手が短いことも含めている能力か?
《マンティス》
は巨大昆虫……わりとオーソドックスな怪獣映画っぽい動き。
《キャプテン・フィッシュ》
は海洋映画ネタ……「タイタニックの錨」やら「タイタニックの呪い」を駆使してしぶとく生き残る!
《コング》
は今や懐かしいアメリカ映画の敵役……ソヴィエトネタのモンスター。
能力も「鉄のカーテン」とか「情報公開(グラスノスチ)」とかそれっぽい。
《ロブ》
はSF映画ネタの能力が……
「それは非論理的です」とか「テスラ加速器」とかそれっぽいものが。
《ドラコニス》
はアニメネタの能力。カートゥーンではなく、JAPANESE ANIMEネタ。「手塚バズーカ」は原文でも「Tezuka Bazooka」であって……テニプリネタ世界を制す!
「ロケットパンチ」の原文は「Elbow Rockets」で、きっと中文版は「天馬流星拳」。
そして期待の新モンスターは流行のサメ映画ネタ。
海底からの使者、《メガシャーク!》
「メガロ親分(ドン)」「買い物上手(ジョーズ)」「貸し付け上手(ジョーズ)」など駄ジャレ炸裂。
ちなみにシャーク行為が得意。
加えてトーキョーで戦う時のためのカードもついていますので、『キング・オブ・トーキョー』のモンスターと東京で戦うことも可能!
両方持っている人ならわかると思うのですが、『トーキョー』と『ニューヨーク』のダイスの目は、[攻撃][♥][エネルギー]は共通ですが、トーキョーの「都市破壊」にあたる[1][2][3]の目は、ニューヨークでは[★][都市破壊][軍の攻撃]の目なのでカードのテキストを変えているのだ。
※よくある質問※
『新・キング・オブ・トーキョー』向けの進化カードではありますが、『キング・オブ・トーキョー』とあわせてもルール的に衝突する部分はありませんので、プレイは可能です。
ルールの変更部分はこちらでご確認ください。
説明するまでもなく『キング・オブ・ニューヨーク』を持っている人には必携であり、また『(新)キング・オブ・トーキョー』も持っているならなおさらあったほうが楽しめる拡張となっております。
キング・オブ・ニューヨーク:パワーアップ!
プレイ人数:2-6人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:40分
製作:Iello
デザイン:リチャード・ガーフィールド
価格:2,600円+税