What are you gonna play? 『ゴーストバンパーズ』!


ここのところトリックテイキングシステムが再注目され、当社でも『キャット・イン・ザ・ボックス』が高評だったりしますが……

今回ご紹介する
ゴーストバンパーズ

もそんなトリックテイキングの新作。

デザインは『村の人生』などでおなじみのブラント夫妻。
モンスターやらゴーストやらが徘徊する遊園地のゴーカート(バンプカー、バンパーとも)を恐怖に耐えて叫び声を上げないように駆け抜けろ……というフレーバー。

ゲームとしては、スートなしのトリックテイキングで、最初にトリック数をビッドするのですが、これはトリックを取る=モンスターを引き受ける=恐怖を受け取るで、「何トリックまでなら取るのに耐えられるか」というもの。
それを超えると悲鳴を上げてしまい、ハンドはおしまいで、ビッドに応じた点数を獲得することになります。

このカードでビッドする……

配られた手札を見て、こっそり「悲鳴」カードを仕込む。トリックを獲得するたびに上にあるカードをめくる……つまりこの「冷静」カードの枚数だけトリックを取ることに耐えられる。

「2」×2、「3」×1、「4」×2、「5」×1、「8」×1、「9」×1、「0/10」×1……3回くらいトリックを取る(取らされる)かな?
悲鳴カードの上に3枚冷静カードを重ねて裏向きの山にしよう……

トリックを取ったら1枚めくり、誰かが「悲鳴」カードを公開したら悲鳴が上がって、そこでラウンドは終了。

悲鳴を上げた人以外は得点で……
「悲鳴」カードの上のカードにつき1点(最大6点)
※画像は「絶叫」になってしまっています…

「悲鳴」カードが一番上なら下のカード1枚につき2点(最大12点)※画像は「絶叫」になってしまっています…

ただし、トリックを獲得した結果一番最後の「悲鳴」カードをめくると(つまり、トリックを取りまくることで)ラウンドが終了したら、自分だけ10点でほかのプレイヤーは得点を計算しません!!

このビッドの方法がまず特長的。


それに加えて:
スートは存在しないので、フォローのルールは無く、基本はランクを比べるだけ。
同ランクは後出しが勝ち(トリックを取らされる)。

最初に出した人、「2」はまず負けるはずだったのに……

カードは2枚以上で出すこともでき……

複数枚プレイした場合、「(枚数).(ランク)」となり、1枚より多くプレイした分だけ山札から補充します。

この場合、「4」の人にこのままだと勝ってしまうので、「6」を2枚で「2.6」としてプレイ、次の人は「8」を3枚で「3.8」としてプレイ。
「4」の人は無事トリックを取らされる……

特殊なカードとして;

「5」のカードは獲得したトリックに入っていると1枚につき追加で1枚ビッドの山をめくる。
こいつに刺されて死ぬことがある……ただし、「悲鳴カードを一番底に入れている」可能性もあるので下手に刺すとしてやられるかも!

「0/10」のカードは「0」か「10」のどちらかのランクを選んでプレイするのでそこでまず便利。

加えてこれ獲得した場合ビッドの山をめくることはしないで、ビッドの山の一番底のカードを一番上に乗せます。

自分で取った場合、底に仕込んだ悲鳴カードを一番上にしたリ、底にあった「冷静」カードを一番上にすることで枚数調整をしたりできるので安心感が違う
意図せず取らされた場合、計算が狂うことになる!


ゲーム自体はトリックテイキングに慣れた人ならすぐに覚えられるし、フォローの概念が無いので初心者でも安心。
プレイ時間も比較的短く、プレイ人数も6人まで対応となっておりプレイ機会も多く、そしてこの特長的なビッドと、複数枚プレイのルールで最初の手札が悪くともプレイングでかわすことも可能で、駆け引きも楽しいものとなっています。
プレイ人数も最大6人と幅広く、年末に向けてちょっと変わったトリックテイキングをお探しの方に絶賛オススメです。

ゴーストバンパーズ
プレイ人数:3-6人
対象年齢:9歳以上
プレイ時間:20-30分
製作:Deep Print Games
デザイン:インカ&マルクス・ブラント
イラスト:アンニカ・ヘラー
価格:2,000円+税