燕雀安知鴻鵠志「天子雀(Tien Zi Que)」


天子雀今回は最近精力的に新製品をリリースしています、Z-MAN GAMESより入荷しました新製品、
天子雀(Tien Zi Que)を紹介します。
デザインは台湾のTa-Te Wu(呉達德)。Z-MAN Gamesの国を問わない視野の広いタイトル選びが伺えます。

麻雀自体は日本人には非常になじみが深いのですが、アメリカではあまりメジャーではありません。そのアメリカ人にはなじみの無い麻雀をわかりやすく二人用にしたようなカードゲームです。

ただ二人用麻雀と銘打っていますが、やはりそこは色々と工夫があります。

ちなみにアメリカでも麻雀は1920年代に流行しており、かなりメジャーなものだったのですが、現代ではすっかり忘れ去られています。
そのころ作られたルール(緑一色とか)は海を渡って日本で定着していてたりしますので不思議なものです。

さて、天子雀ですが、ざっくりこんなルールです。

手札5枚で「セット」を作っていく手札は5枚。

山札を自摸(「ドロー/引く」だけどこのように書くと一気に麻雀ぽくなりますな)して、3枚のカードセット(順子/シークエンス/連続した数字 or 刻子/セット/同じカード)ができていて、そのセットを得点にしたいのであればその3枚の中から1枚選んで点数カードとして場に出しておき、残りを捨て札にし、カードを2枚補充します。

もしセットを作らないなら打牌ならぬ捨て札します。

もしくは山札ではなく、捨て札の山からすぐ前の手番に捨てられたカード(つまり相手が捨てたばかりのカード)を1枚引いてセットを作って、その3枚の中から1枚選んで点数カードとして場に出しておき、残りを捨て札にし、カードを2枚補充します。

数字カードの斧貨が渋い!カードは東西南北の方角カード(3色ある)、赤龍カード(3色ある)、数カード(4色ある)、そしてワイルドカードの天子雀(1色/5色目)となっています。

・・・かなり麻雀らしくない気もします。

得点カードを5枚場に出すと1ラウンド終了。
これを4回やって得点の大きいほうが勝利します。

ただし、この5枚の得点カードは組み合わせで役ができ、点数が変わるのです。

このセットにしたカードの組み合わせで役を作るのでははなく、セットのうち1枚を場に出してそれらの組み合わせで役を決めるシステムが実はキモだと思われます。

そもそも最初の配牌ならぬ配カードが5枚で、セットを5回の手番をかけて作って点数カードを蓄積させて役を築いていく時点で、麻雀とはまったく違ったプレイ感覚のカードゲームです。

場所もあまり取らず、プレイ時間が短いのと、ゲーマーではないが麻雀はわかるという人を誘いやすいので、ちょっと時間があるときに手軽にできるゲーム、もしくはアナログゲーム布教用ゲームとしてオススメします。

商品名:天子雀(Tien Zi Que)
プレイ人数:2人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約20分
製作:Z-Man Games
デザイナー:呉達德
価格:¥1,600+税

※Z-MANのカードゲームは順次紹介していきます。
女王の身代金
・火焔山
・ボトルインプ
・パレード
・オニリム

コメントを残す