入荷ラッシュもひと段落、というよりも、異常気象のおかげで欧州便は空港で足止め、Z-MANからは空港までの輸送路寸断で色々な商品が来年へと遅れてしまいました。
さて、そんな中でも先日入荷した『ドミニオン:繁栄』と一緒に出荷となっております、“間にあってくれた”『ティカルII』をご紹介します。
前作『ティカル』(99年ドイツ年間ゲーム大賞受賞)より10余年、発見されたティカル遺跡群の側から発見された寺院の探索が今回の冒険です!
箱は大きめで、不気味などくろの騙し絵のような、黄金色の夕日に染まる遺跡の風景がこれから起こることを予感させます。
ワタクシ的には頭の中では「冒険者達のバラード」がぐるぐるしますが、あそこまで危険な冒険ではありません。
ボードの後ろにも「夕日のどくろ」の絵。なんか豪華です。
パッケージはうれしいことに整理整頓もしやすいプラスチックトレー付き。しかもどこになにをしまうのか番号まで振られている親切設計。
さて、内容は外周部分でアクションタイルを入手し、入手したアクションタイルで寺院の中を探検していきます。
前作ではポイントを支払っていましたが、この「外周を探検してアクションタイルを手に入れる」システムのおかげで、細かい数値管理がいらなくなりました。
獲得したタイルを使って、探険家に寺院の中探索させて得点を得ます。
寺院の中を移動するためには、扉と同じ色の鍵がバックパックの中に必要。
扉を見つければ見つけるほど、価値のある部屋を見つければ見つけるほど点数をより多く獲得できます。旗をどんどん立てていき、他の人に先んじて探索を進めるのです!
また、探検で使用せずに、探検基地に置いたままにした鍵も得点になりますので、探検計画は慎重にしなくてはなりません。
探検は時に大胆にしなくてはなりませんが、基本計画的にしなくてはならないのです。
獲得できるアクションで何を得点のために探索すればいいのか、宝物をいつ持ち出すのか、切り札となるカードは何時の時点で使うのか……悩むポイントは色々あります。
前作をプレイしたことがある人に取っては10年ぶりの、進化したティカルが楽しめます。
得点の方法が色々あって、とりうる手段も多いので、年末にじっくり考えてプレイするゲームが欲しい人にはお勧めです。
ティカルII:失われた寺院(TIKAL II:the Lost Temple)
プレイ人数:2-4人
対象年齢:13歳以上
プレイ時間:30分×プレイ人数
ゲームデザイン:ヴォルフガング・クラマー&ミハエル・キースリング
製作:Asmodee/GAME WORK
日本語ルールつき
価格:7,000円+税
ほんと、年末に間に合ってよかった。