ウヴェ・ローゼンベルクといえば『アグリコラ』などのワーカープレイスメントのゲームや、『パッチワーク』などのタイル配置ゲームが上げられますが、
サガニ
は「タイル配置でタスクをクリアしていく」ことで点数を獲得していくゲームとなります。
……昨年SDJにノミネートされた『ノヴァルナ』に「タイルを配置してタスクを達成する」は共通しておりますがちょっとひねった作品になっております。
ゲームはだれかが所定の点数(プレイ人数による)に達したら(もしくは補充する時タイルが足りなくなったら)そのラウンドで終了し、点数で勝敗を決します。
タイルはシャッフルして5枚を表向きで並べておきます。これがサプライとなります。
真ん中の数字は点数で、達成しなければならないタスクが多くなるほど点数が高くなります。
タスク1……1点
タスク2……3点
タスク3……6点
タスク4……10点
残りは裏向きの山にしておきますが、次のタイルは何色の何点のタイルなのかは分かるようになっています。
全部積んでしまうと崩れるので、複数の山にして構いません。
ゲームは時計回り順に手番を得ます。
この時、タスクの数だけ自分のストックにあるディスクを取って上に載せます。
このディスクが足りない場合は、この不協和音ディスクを取らなくてはなりません。
1枚につき-2点。
置いたタイルにディスクを置く前に、他のタイルのタスクが達成されているか確認できるので先に見てみましょう……
タスクは、「矢印の方向にその色のタイルがある」かどうかが確認され、達成しているならディスクを矢印の上に置きます。
全てのディスクが矢印上に置かれたらディスクをストックに戻して、タイルを裏返し、点数を獲得します。
この結果、不協和音ディスクを取らずにすむ場合もあるので要注意。
基本はこの「タイルを置いてディスクを置いてタスク達成チェック」を繰り返して、一定の点数に誰かが達したら(あと稀にタイルの補充の時に枚数が足りない時)そのラウンドで終了します。
あとひねったルールとして、タイルを取るときに1枚しかない場合は
1)諦めてそのタイルを取る
2)そのタイルを不協和音スペースに置いて山札の一番上のタイルを取る(色と矢印の本数は分かるので……)
そしてタイルの補充はサプライにタイルが無い場合は5枚補充するのですが、この不協和音スペースにタイルが4枚あったら、先に点数の低いプレイヤーからこのスペースのタイルを1枚取ることができるのです(やっぱりいらないなら取らなくても善し)。
うまくいくとコレのおかげで得点獲得チャンスだったり将来のために欲しい場合がありますが、ディスクが少ない場合などは取るに取れない場合などもあります……がおおむねほしい。
ルール自体はシンプルですが、先を見越してタイルを配置して、うまく連鎖できたときはかなり快感。
自分の手番が順番に来て、やることは一つだけなのも分かりやすく、初心者から上級者まで遊べるタイル配置のゲームとしてオススメいたします。
サガニ
プレイ人数:1-4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約45分
製作:Skelig Games
デザイン:ウヴェ・ローゼンベルク
価格:4,000円+税