砂の嵐に隠された……『考古学カードゲーム』


ピラミッドのつくり方』も先日出ましたが、ちょっとこのところエジプトテーマのゲームがぼちぼち来ていまして、

考古学カードゲーム

はそんなエジプトで遺跡を掘って遺物を集めて博物館に売り払う……というゲーム。
考古学的遺物をうっぱらっていいのか。
なお、あともう一つ日本語版でエジプト絡むモノが控えております。エッセン以降かな?

中央には遺跡があり、1枚3金の《地図》を集めてお宝を得られる場所となります。また、中央には市場として5枚カードが並びます。

ピラミッドのお宝は、2/5/8枚もある。

こちらはバリエーションあり。

最初にカードはそれぞれに4枚配られ、いざというときの《テント》を1枚ずつもらいます。

その後残った山札(発掘現場)には数々の困難……盗賊や砂嵐を人数に応じてシャッフルします。

ゲームの基本の流れは、

1)手札補充
2)手札の売り買い
3)点数化

にまとめられるのですが、いろいろとエジプトの砂漠での発掘作業っぽさが感じられるルールが含まれています。

まず、手札の補充は発掘現場からカードを1枚引く行為となります。
財宝カードであれば手札に加えますが、《盗賊》だった場合は他のプレイヤーの手札の財宝を1枚盗みます。
しかして《砂嵐》を引いてしまったら、プレイヤーは先に配られていた《テント》を使わない限り、手札の半分を失ってしまいます(が、地元民によって拾われて市場に並ぶことになるのですが)

《盗賊》と《砂嵐》。
砂嵐は手札にため込んでいればため込んでいるほど痛い目に合う。

さて、発掘した財宝はそのままだとお金になりません。
2番目のステップ……手札の売り買い=市場と手札の財宝の交換を行います。
同じ種類の財宝は、集まれば集まるほど博物館にとっての価値が高まるので、うまいこと手札と市場のカードをやりくりして、価値を増やすように頑張りましょう……ただし、あなたがいらないと思ったものは、ほかの人には喉から手の出るほど欲しいものである可能性もあります。

手札の状況はこう……


市場での価値は左上の数字なので、3金分吐き出して、1枚3金のペンダントを買おう。

待てよ、地図と羊皮紙で4金分売って、代わりに2金の硬貨×2を買うといいんじゃないか?

こうして集めたカードは持っていても勝利のためには意味はありませんし、いつ砂嵐で吹き飛ばされるかもわかりません。
そこでやっておかなくてはならないのが、次のステップの点数化。
手札に集めた財宝をセットで自分の前に出します。

さっき市場で買ったペンダント、2枚までしか売れないけど、博物館だと2枚で16金分だ。売ってしまえ。

財宝によってセットにできる上限枚数があり、また集めれば集めるほど価値が高まりますが、後からセットにカードを追加することはできませんので、いつ売却するかも考え所。

硬貨は最大5枚セットで博物館に売れて、30点にもなるのだ。総枚数12枚中5枚だけど。

他にも《地図》(1枚3金、セットは1枚のみで3金)によって遺跡のカードを獲得することもできます。

お宝の地図1枚だけど、これで2枚の部分の発掘しよう。

2金分……価値さがった。

基本はこの流れで、1手番に1枚カードを補充して、できるだけ勝ち得お高めるように交換していき、タイミングよく売却して、ゲーム終了までに一番博物館への売却額が高い人が勝者となります。

さすが版を重ねているだけあって、シンプルで分かりやすいけど盛り上がる、セットコレクションカードゲームとして、1つお手元に用意しておくことをおススメします。

考古学カードゲーム
プレイ人数:2-5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:30分
製作:Z-Man Games
デザイン:フィル・ウォーカー=ハーディング
価格:3,600円+税

なんでタイトルに“カードゲーム”があるのかというと、もともとボードゲーム版があり、それのカードゲーム版だから。
こちらがボードゲームの『考古学 / Archaeology』。