『レイド』・レイド・レイド!


今回紹介いたしますのは、ヴァイキングとなって4回の航海を行い雌雄を決するゲーム、

レイド

です。


プレイヤーはロングシップを受け取り、手下のヴァイキングを船に乗せ、4回の航海で伝説に残るようないさおしを達成しようとします。

しかし、この略奪の旅には強力なライバルがいるのです……

プレイヤーが巡るのはこの海。

書いていて気が付きましたが、横から見るとよくわからないけど……


縦にするとこれ北海だ!!

ということは……
母港タイルを置くのは、ベルゲンのあたりだ。

母校タイルは、航海から帰ったときのボーナス。

帰ったときに書いている要素の順に栄誉ポイントのコインをもらうのだ。
プレイヤーは自分のロングシップをここに置くのだ。

そのほかの細長いスペースには、遠征タイルをランダムに配置……これは遠征ごとにI~IVまであります。

都合4回分の遠征タイルというわけです。

遠征タイルの種類はロングシップを強化するタイルや……

栄誉ポイントになる荷物……商品はあとで売らないとダメ。

があり、これらはロングシップボードに置きます。

このとき、盾の数が減る場合がありますが、縦の数=乗せることができるヴァイキングコマの数なので要注意。

ルーンタイルはロングシップのわきに置き、集めることで栄誉ポイントになります。

自分の冒険をサガにしていると思われる……多ければ多いほど高得点!

波止場は商品を栄誉ポイント化でき、しかもヴァイキングを1人補充できる場所。

途中ヴァイキングを補充できたり略奪できるタイルもあります(ここは通過するだけ)

略奪品は、点数に等しいコイン!

あと、怪物を倒すことでも栄誉ポイントを得られます!(通過する時に戦闘が起きる……数字の分だけヴァイキングの戦力が必要だけど、1コマだけで通過するだけも可能)。

村にはヴァイキングがプレイヤー人数分置かれます。

ここは新たなヴァイキングを補充できる場所です。
ノルドの男は冒険心に富むのだ!

4回の遠征でこれらのタイルを集めたり、略奪でコインを獲得したり、遠征のボーナスでコインをもらったりして一番栄誉に満ちたヴァイキングの頭になるのがプレイヤーの目的です!

この遠征で重要なのは、順番とヴァイキングの数。
プレイヤーの手番はロングシップが後ろにいるプレイヤーが得ます。

そして航海に出るのですが、まず自分と直前のプレイヤーにいるマスとの間のマスにあるタイルは捨て札になります。
(先に行くヴァイキングが荒らしまくった後だから……)

その後船を前進させるのですがどれだけ前に進めても構いません。
《モンスター》のマスは、ヴァイキングを生贄に1個ささげて通過するか、モンスターの戦力分だけヴァイキングを捨ててタイルを獲得して通過します。

デンマークに止まるけど、通過するときにヴァイキングコマ3個支払ってフェンリルオオカミを倒したよ!
ヴァイキングコマ大事!

今いるマスのタイルは、次に手番を得たら獲得できます

まぁ、航海自体は簡単ね?

問題は……ほしいタイルは次の自分の手番が来た時にもらえることと、あとから手番を得たロングシップが追いついて同じマスに止まってしまったら……ということ。

そうなった場合は、ロングシップ同士でそのマスを争って戦闘が起きます!

襲い掛かった側(追いついた側)はまずヴァイキングを1個捨てまず殴り……

受けて立つ側は1個捨てる数が増えて2個捨てて反撃するか(そしてその反撃にはさらに1個足して3個捨てる……)、これ以上ヴァイキングを捨てれない、もしくは捨てたくないならさらに先のマスへ逃走(通常の航海同様に処理する)します。


襲ったはいいが(-1個)、反撃され(-2個)ヴァイキングコマを捨てれない(-3個)ので、逃げた。次の手番順が遠のく……

とにかく、自分の手番が来るまで止まったマスのタイルは獲得できないので、襲って追い出すにしても、追い出されないように頑張るにしても、ヴァイキングの数が重要!!

緑が踏ん張った甲斐あって、次の手番の開始時に《商品》を獲得だ!

このように、ヴァイキングコマというリソースや手番順、獲得すべきタイルを鑑み、コントロールするのが醍醐味のゲーム。
ただ単にほしいタイルに群がるのではなく、ほかのプレイヤーを出し抜く算段が必要となります。
これに加わるのが、獲得したタイルによる船の強化。
モンスターとの戦闘を助けてくれる《武器》や、母港に戻ったときに補充されるヴァイキングの数が増える《帆柱》などとっても大事。
母港タイルの様々な条件によるボーナスもあいまって、手番順はどうなのか、どのタイルが取れて、どのタイルを取るべきで、必要なヴァイキングはじゃぁどれくらいで……というやりくりがものすごく悩ましいものとなっております。
ヴァイキングで略奪と交易と冒険というテーマにも合致した内容で、直接の殴り合いがありつつ、場やリソースのコントロールが好きだという人にはかなりオススメできます。

レイド
プレイ人数:2-4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:40分
製作:Iello
デザイン:ブレット・J・ギルバート、マシュー・ダンストン
価格:5,000円+税