最近、微妙にトリックテイキングのゲームが市民権を得ているような気がする……
今回紹介いたしますのも、そんなトリックテイキングのゲームの中では名作の『ニェット!』のリメイク、
ニェット!
です。
日本語にするとタイトル同じですが、スペルはNjet!とNyet!チョイ変えてる。
ロシアっぽさを出すためにスペルを変えた……のかな?
スートは4色、ランクは1から13ですが、1が3枚あり、マストフォローのトリックテイキングゲームで、各ラウンドごとにチーム戦で点数を獲得していきます。
ラウンド数は、2、4人なら8ラウンド、3人なら9ラウンド、5人なら10ラウンドプレイしますが、各ラウンドのカードが配られたあと、ゲームのルールを決める所から始めます。
「×2」のカードは、人数が奇数の時に使うカード。
議題は「開始プレイヤーは誰か?」「最初に手札から捨てるカードは何枚か?」「切り札はどの色か?」「さらに優位の切り札はどの色の1か?(切り札と同じ色となり、切り札に勝つ)」「獲得したトリックはそれぞれ何点とするのか?(マイナスもある!)」です。
会議はディーラーから時計回り順に、「ニェット!(ロシア語でNO!)」トークンで拒否権を1回ずつ行使して進みます。
各議題は、どこか1か所が空いた状態になるまでニェットトークンを置くことができます。
今期のソヴィエトの指導要綱が最終審議……
「スタートプレイヤー」は紫、「捨て札」は無し、「切り札」は黄、「優位切り札」は青の1、……最後に残った「得点」はどうする?!
スタートプレイヤーは、プレイ人数で決まっている派閥の同志(チームメイト)を選び、残りのプレイヤーは敵派閥になります。
そして、捨て札する(もしくはカードを左に回す)ことが決まったのであればカードを捨てます。
あとは、普通のマストフォローのトリックテイク。
リードは緑……
切り札が出てたらリードの色にかかわらず、最も大きなランク切り札をプレイした人がトリックを獲得し……
……と、このように、最初に配られたカードから、どの条件を残すとこのラウンドで自分が一番点数を得られるのか、の駆け引きがこのゲームのキモ。
トリックテイキングとしてはごくごくオーソドックスなモノですが、最初にくばられた手札から自分の優位な条件を考えつつ、他のプレイヤーが「ニェット!」を出したものは何かから手札を類推して、ジワジワ条件を決めていくのが楽しい感じ。
派手差はありませんが、プレイもしやすいので、トリックテイキングが好きな人や、再版を待っていた人、ロシアスキー、ケモナーな方にはオススメな感じとなっています。
ニェット!(Nyet!)
プレイ人数:2-5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:30分+
製作:Iello
デザイン:シュテファン・ドーラ
価格:2,400円+税
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