何かご意見は?『プラムの法則』


続々入荷する商品群……エッセンの話題作・大作が入荷する時期がやってまいりましたが、今回紹介いたしますのはそんなエッセン新作の中でも小粒でしたが注目作であった、

プラムの法則

です。

フレーバーとしては数学者のオイラーと、生物・博物学者で画家のジビーラ・メーリアンとその業績がテーマですが、ゲームはスートなしのトリックテイキングで、カードを獲得していき、獲得したカードのうち点数があるカードに書かれている条件のセットを作って、得点化していくゲームです。

カードは25枚の束が3つあります。

ラウンドごとに、幼虫から蛹、そして蝶へ……ジビーラ・メーリエンフレーバー、ちょっと強引じゃね?

表はフルーツ。

フルーツは9種類あります。

ゲームは3ラウンド行い、各ラウンドで獲得したカードは手元に残してきます。
各トリックでは、カードのランクで大きい順に、トリックに出されたカードを1枚取っていきます。
勝った順番を忘れないようにするカード。

最後の人は、プラムカードももらえる。

カードには点数になるカードがあり……

このカードを点数化するための条件(セットの種類)が書かれています。

セットの種類は、獲得した9種類のフルーツカードの組み合わせ(フルーツミックス)で作ります。

同じフルーツのスリーカードで得点化。
これ自身を含めるなら洋ナシをあと2枚取ればよい。

フルーツミックスは、トリックを獲得した直後に作れます。
点数カードもセットを構成するカードにできますが、それでも何を取って、いつ点数化するのか考えどころ。

そのほかにも……

他の人のフルーツカードを盗むカード。

トリックの獲得がどの順番がいいか、
大いに悩ませてくれるカード。
順番によっては、自分の取っておいたカードが盗まれてしまうかもしれないからだ。

盗まれないようにする番犬を取れるカード。

(番犬は1枚しかいません)

πカードを3枚もらうカードがあります。

πカードはトリックを出すときに追加で好きな枚数使えて、カードの数値にπを加えるもの。

13+π>16なのがちょっと面白い。

カードをプレイする際は、プレイの条件となるスートは無くてランクだけではあるけれど、カードの種類として得点になるのか補助になるのかというカードタイプと、セットを作るためのフルーツの種類と言うパラメーターが加わったため、トリックに出されていくカードを見て、他のプレイヤーの手元の獲得されたカードを見て、さて自分は何を出すべきか……と考えなきゃならない感じ。
この時当然、カードを取る順番もけっこう重要。
セットのためにセットの素材となるフルーツを取るのか、点数のカードを取るのか。次にカードを取る人に何を残すのか、結構悩む。
何しろ、自分にとって要らないカードを残したとしても、余ったカードが下位のプレイヤーにとって使えないわけでは無く、最下位だとおまけにプラムカード(プラムのフルーツとして使える)が貰えるので、プラムだけで点数の大きなセットを作られる恐れもあるわけで……
ルール自体はシンプルですが、最初の手札から、得点に持って行くまでの流れをどう作るのかが難しい。

簡単だけど手ごたえのある、小さ目のゲームとしてかなりオススメです。

プラムの法則(Pi Mal Pflaumen)
プレイ人数:3-5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30-40分
製作:Pegasus Spiele
デザイン:マティアス・クラマー
価格:1,800+税

※カード裏面の虫が苦手でなければね!