ホビージャパン扱いゲーム・2017年ランキング発表!


HJ扱いゲーム・2017年ランキング発表!

改めまして……あけましておめでとうございます。
毎年恒例、ホビージャパン扱いゲーム・年間販売数ランキング発表です!

参考:2016年
   2015年
   2014年
   2013年
   2012年
   2011年

今年は上位60位までの発表です!
(2017年1月1日から2017年12月31日までの出荷個数で集計)
データは、【順位】・発売元(HJは日本語版・多言語版があるもの)・タイトル・前年からの順位変化です
対ドブル比は2年連続あまり変わらない数字なので割愛。

順位 メーカー名 商品名(日本語) 順位変化
【1】  HJ ドブル 
1⇒1
【2】  HJ パンデミック:新たなる試練 2⇒2
【3】  HJ ドミニオン:第二版 ★新★(旧版からだと3⇒3
【4】  HJ ディクシット 5⇒4
【5】  HJ コードネーム 4⇒5
【6】  HJ 宝石の煌き 6⇒6
【7】  HJ アイスクール ★新★
【8】  HJ ドミニオン:帝国 ★新★
【9】  HJ T.I.M.Eストーリーズ ★新★
【10】 HJ ダイスフォージ ★新★

【11】 HJ ドブルキッズ 11⇒11
【12】 HJ レジスタンス:アヴァロン 17⇒12
【13】 HJ アグリコラ:ファミリーバージョン ★新★
【14】 HJ パッチワーク 8⇒14
【15】 HJ パンデミック:トゥルフの呼び声 7⇒15
【16】 HJ 花火/HANABI 10⇒16
【17】 HJ 狂気山脈 ★新★
【18】 HJ 宝石の煌き:都市 ★新★
【19】 HJ アンロック ★新★
【20】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:竜の予言 ★新★
【20】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:マーシー事件 ★新★

【22】 HJ ドミニオン:繁栄 30⇒22
【23】 HJ 世界の七不思議 19⇒23
【24】 HJ ドミニオン:暗黒時代 圏外⇒24
【25】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:仮面の下 ★新★
【25】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:エンデュアランス号の航海 ★新★
【27】 HJ キャッチ・ザ・ムーン ★新★
【28】 HJ ドミニオン:基本カードセット 52⇒28
【29】 HJ 新・キング・オブ・トーキョー 24⇒29
【30】 HJ パンデミック:レガシー シーズン2 ★新★

【31】 HJ オニリム:最初の旅と七つの書 21⇒31
【32】 HJ コードネーム:ピクチャーズ 28⇒32
【33】 HJ クマ牧場 ★新★
【34】 HJ ジャングルスピード 27⇒34
【35】 HJ フォトパーティ ★新★
【36】 HJ クトゥルフの呼び声フラックス 35⇒36
【37】 HJ オー・マイ・グーッズ!:ロングスデイルでの反乱 ★新★
【38】 HJ ワトソン&ホームズ ★新★
【39】 HJ カヴェルナ:洞窟対決 ★新★
【40】 HJ 十二季節の魔法使い 圏外⇒40

【41】 HJ バニーキングダム ★新★
【42】 HJ 世界の七不思議:デュエル 19⇒42
【43】 HJ パンデミック:ライジングタイド ★新★
【44】 HJ ドミニオン:海辺 41⇒44
【45】 HJ アグリコラ:牧場の動物たち 54⇒45
【46】 HJ シドマイヤーズ・シヴィライゼーション ボードゲーム 圏外⇒46
【47】 HJ ヒット・ザ・ロード ★新★
【48】 HJ キャメルアップ 25⇒48
【49】 HJ レジスタンス 38⇒49
【50】 HJ ドミニオン:デュアルセット「錬金術&収穫祭」 26⇒50

【51】 HJ カラヤのスルタン 圏外⇒51
【52】 HJ アイル・オブ・スカイ ★新★
【53】 HJ オー・マイ・グーッズ! 12⇒53
【54】 HJ SET セットカードゲーム 56⇒54
【55】 HJ ウィ・ウィル・ロック・ユー 圏外⇒55
【56】 HJ チケット・トゥ・ライド:ヨーロッパ 51⇒56
【57】 HJ ジャイプル 37⇒57
【58】 HJ 新・キング・オブ・トーキョー・モンスターパック – クトゥルフ ★新★
【59】 HJ シドマイヤーズ・シヴィライゼーション:叡智と闘争 圏外⇒59
【60】 HJ 新・キング・オブ・トーキョー:パワーアップ! ★新★

※日本語版・多言語版・輸入和訳付は同タイトルは合算
※販売時期や初回受注量や再生産・入荷回数の影響は今回ももちろんあります(輸入ゲームは品切れ期間が長くなってしまいがちなので、その場合結構販売個数に影響します)。


今年の分析ですが……指標として。

【48】 HJ キャメルアップ 25⇒48
順位が下がってますが、販売個数自体はそんなに実は変化していません。
つまり、純粋に、市場の規模が(今年も)底上げされております。

だいたい、去年の30位くらいの数字が、50位くらいと同じ。

おかげさまで……ロットの都合で多言語版にしたり、ほかの言語版の生産を待たなければならなかった状況が、日本語版で作れたり頑張ればほかの言語を待たずに日本語版だけで生産依頼をしたりも狙えるようになってきました。
つまり、数年前から主張いたしておりました「こんなものオレしか欲しがらねぇ!」というようなゲームでも日本語版が出せる世界にほぼ近づきました。

つまり……去年と傾向は同じなので、引き続き「ゲームはいいところをほめて(市場を)のばすとみんながうれしいことになる」ということで、去年の分析とは別な視点とか気づきにくいポイントをいくつか。

・ドミニオン強し

【3】  HJ ドミニオン:第二版 ★新★(旧版からだと3⇒3
これ、年末入荷なんで販売期間2週間の数字です……

・本体と拡張の話

本体と拡張でランキングに入ってるものはこんな感じで、本体に対しての比率を出しますとこんな感じ。

【3】  HJ ドミニオン:第二版
【8】  HJ ドミニオン:帝国 57% 1.75
【22】 HJ ドミニオン:繁栄 30% 3.3
【24】 HJ ドミニオン:暗黒時代 29% 3.49
【28】 HJ ドミニオン:基本カードセット 28% 3.58
【44】 HJ ドミニオン:海辺 18% 5.43
【50】 HJ ドミニオン:デュアルセット「錬金術&収穫祭」 17% 5.87

【6】  HJ 宝石の煌き
【18】 HJ 宝石の煌き:都市 54% 1.85

【9】  HJ T.I.M.Eストーリーズ
【20】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:竜の予言 62% 1.63
【20】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:マーシー事件 61% 1.62
【25】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:仮面の下 52% 1.93
【25】 HJ T.I.M.Eストーリーズ:エンデュアランス号の航海 52% 1.93 

【29】 HJ 新・キング・オブ・トーキョー
【58】 HJ 新・キング・オブ・トーキョー・モンスターパック – クトゥルフ 56% 1.77
【60】 HJ 新・キング・オブ・トーキョー:パワーアップ! 55% 1.83

【46】 HJ シドマイヤーズ・シヴィライゼーション ボードゲーム
【59】 HJ シドマイヤーズ・シヴィライゼーション:叡智と闘争 79% 1.27

パーセンテージの次の数字は逆数……本体が何倍売れているか。
つまり、拡張を出そうと思うと、最低限これだけ本体が出ると拡張のミニマムロットが満たせて出せるのだなぁ、という数字と思っていただければよいかと。
例えば、『宝石の煌き』の最低ロットが1000個だとすると、拡張は540個くらい売れる比率。
でも、拡張の最低ロットも同じ(か多い)ので、本体が最低2ロット出ていないと拡張は出せないことになります。

時々「〇〇の拡張セットを出してほしい」との声が聞こえてきますが……再三申し上げますが、ゲームは良いところをほめて伸ばしましょう。
あと、なぜか日本人はばらばらに買ってもよい拡張セットを順番に買う傾向にあります(間を飛ばしてもいいのに)。つまり、間に挟まった拡張が伸びないと……宇宙の……競争法則が……乱れて……

あと、そもそも昔より、「色の白いは七難隠す」と申しますし、気になるゲームがあったら、ダメな部分のお話より、良い部分のお話を見たほうが結局参考になるものです。
そもそも。人の好みというものはいろいろありまして……(続)

・思わぬランキング

【51】 HJ カラヤのスルタン 圏外⇒51
ピンとこない方は52位以下のタイトルをご確認を……結構凄さある。

実は地味に、コンスタントに、売れております。
この「コンスタントに売れている」というのが結構重要。

・定番のおはなし

と、いうわけで。
相変わらず強い定番商品ですが、年間販売個数はいまだに伸びています。
また、ランクダウンしたり圏外になったものは新製品に押されただけで、売れている絶対的な個数が変わってないものが大半となるのです。
ここで何が差になっているのかは「プレイされ続けられていて、良い評価が言われ続けていて、新規参入者が結果見つけやすいもの」ではないかと思われます。
(ここでレガシー系とか、謎解き系とかネタバレしちゃいかんな、というタイトルが難しいことに……「いいぞ」しか言えないので、新規の人に知られる機会がちょい弱い。)
ともかく、数年さかのぼってランクに残り続けているタイトルは、品ぞろえとしてお店に常備して大丈夫ともいえます。


以上まとめとご報告としては、おかげさまで去年もいろいろ新しいタイトルが出せたました。

実のところ当社、「売れるからやろう」以外の決断もいくつかありまして、「市場にあるべきラインなのでやろう」とか「とんがっているのでヒットはしないが確実に好きな人は支持してくれるのでやろう」とか、いろいろ考えて出したり出さなかったりしているのですが、こういった挑戦ができますのも、市場を広げていただきました皆様のおかげでもあります。

これからもいろいろ新作の予定が控えていたりしますが、本年もよろしくお願いいたします。