ぴゃあっ!?『キメラ』


伝統ゲームのアレンジと言うのはゲームデザインの一パターンなのですが、今回紹介いたしますゲームも、人気のゲームを3人用にアレンジしたカードゲーム、
キメラ
です。

『ティチュー』にヒントを得て……と言うことですが、日本人には『大富豪』(もしくは『大貧民』)と言うとわかりやすいかも。

ゲームの目的は、いち早く手札を無くすこと。
リードするプレイヤーは、カードの組み合わせ(シークエンスやセットなどの『役』)をプレイして、続くプレイヤーはその役と同じ役でより強いものを出す(フォロー)かパスをする……と言った感じ。パスしても、次の機会にフォローできますが、二連続でパスされたら、最後にプレイした人(つまり一番強い役を出した人)が出されたカードを獲得し、次のリードになる――と言った感じ。

1のスリーカードに対して、10のスリーカードでフォロー。

しかし、このゲームは3人専用で、点数をビッドして、ビッドの勝者がキメラ、残りの2人がハンターとなるのがミソ。

このキメラとハンターで、勝った時の得点が変わります。
キメラは、このビッドした点数の倍の得点が貰え、かつ「トラップ」や「キメラ・フライト」などの特別な役がプレイされているかなどでボーナスが付きます。

一方、どちらかのハンターが勝った場合、キメラはビッドした点数が減点となったりします。

他にも得点のルールはあるのですが……これを誰かが既定の点数になるまでプレイして勝敗を競うわけです。

かなりスタンダードな『ティチュー』系のゲームですが、3人向けにいろいろと変更がされている感じ。
もともとがゲームとしてはかなり評価も定まっている系統のゲームなので、『ティチュー』が好きな人にはもちろん、お手軽なカードゲームをお探しの方にオススメいたします。
もちろん、3人で遊ぶゲーム、というピンポイントなゲームを探している人には特におすすめです。

キメラ(CHIMERA)
プレイ人数:3人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:30-60分
製作:Z-MAN GAMES
デザイン:ラルフ・H・アンダーソン
価格:2,400円+税

ところで。
ルール編集時にフレーバー部分に罠があったのだ……

スート4種類(ゲームに関係は無い)、ランクは1から12のカードがあり、ランク11と、ランク2のカードはトリックを獲得したらボーナスがある。


中華フレーバーにもかかわらず、なぜか招き猫


福蛙は中華モノ?


シークエンスに使えない強カードの英雄
日本の大鎧みたいだ。


キメラはシングルでは最強のカード。
役は次のカードと合わせるパターンのみ。

問題は、こいつだ。
ワイルドカードでキメラと出すことでキメラ・フライトという最強のワイルドな役となる……

Pi Ya

ぴゃぁ~?!
こいつ、何者?!

これが調べても出てこなくて……当社社員で台湾出身の黄さんにお願いして調べましたよ!

こいつだった。
貔貅
よみは「ひきゅう」。
辟邪とも書く。
英語だとPixiu……たぶんスペル違い。

と言うわけで、謎が解けてすっきりした、というゲームには関係のない話でございました。