グルグル回る!『ランブル・イン・ハウス』


さて、もう一つ紹介しますのはお手軽なブラフゲーム、
ランブル・イン・ハウス

です。
ランブルは『大騒ぎ』とか『ドタバタ』とかそんな感じの意味。
小さな家で、12人(?)の住民たちが、居残りを賭け大騒動を繰り広げます。

まず部屋をランダムにつなぎ合わせます。ルールには「ステキな家をつくりましょう」とあるので、形は割とどうでもよろしい。
その後、各部屋にこれまたランダムに住人を配置します。
なお、この住人が個性的で、この家からとりあえず侵略の一歩を踏み出すエイリアン、サーカスから逃げた類人猿、家を道場化している功夫カワウソ、実験室から生まれた謎の怪物、軍事用から転用されたメイドロボ、もともとの住民の悪ガキ、冷蔵庫の中の魚目当てでいたのに魚がないことに怒り暴れるペンギン、永劫の眠りからつい覚めてしまったが住人がうるさくて寝つけないカ’トゥール、転移魔法に失敗した魔法使い、チキンの力を身につけたスーパーヒーロー、家賃を取り立てに来たネコ、早く黒装束に昇級したい桃色ニンジャと、この家を独り占めしたい動機がどれもおかしな連中ばかり。
名作『スラップショット』でもイラストを担当していたモリヤ氏のアートワークも相まって、このイラストと設定だけで所有欲が満たされます(俺調べ)。

こんな感じ。

あとは、各プレイヤーが2人の担当キャラクターをランダムに決めてゲームスタート。

自分のターンになったら、
1)単独で部屋にいるキャラクターを動かす(自分のじゃなくてもいいよ)

2)複数で部屋にいるキャラクターのうちどれかを取り除く

をしていくだけ。

正体がわからないので、キャラクターを動かした意図はよくよく読まないとダメ。
これを繰り返して最後まで居残ったキャラクターが決まったら得点。もちろん家から追い出されたのが遅ければ遅いほど高得点。
担当キャラのうち点数の高いほうのキャラクターの点数をもらいます。

これを3ラウンドやって合計点数が最も高いプレイヤーが勝者となります。

もう、すげーシンプル
続編の「ランブル・イン・ダンジョン」(宝物ルールが加わります)と併せると、12人までプレイ可能。
プレイ感覚は超ライト。
がっちりしたゲーマーズゲームでは決してないので、かるーく流しで遊ぶのがよいかと思われます。
ゲームとゲームの合間にちょっとするゲームとして、人数調整もそれほど必要ないレンジなのがいい感じです。

ランブル・イン・ハウス(Rumble in the House)
プレイ人数:3~6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約20分
製作:Flatrined Games
デザイン:オリヴァー・サフレ
イラスト:クヮンチャイ・モリヤ
価格:2,600円+税