フリイダアアアアァァァッム!!!!『スコットランドの領主たち(Lords of Scotland)』


先週までにドカドカドカッ! と、かなりの量のゲームが来ているので駆け足ですがご紹介3個目。
今回紹介いたしますのは隠れた名作、スリードラゴン・アンティのシステムを14世紀のスコットランドの氏族間の勢力争いにうまいこと落とし込んだ
スコットランドの領主たちです。
ちなみにブレイブハートのウィリアム・ウォレスはちょっと年代が違う。このゲームのちょっと前デス。

なお、他にもマーチン・ウォレスの経済発展ゲーム「産業の時代【日本語版】」ですとか、北欧神話の神々の黄昏を回避する協力型ゲーム「ユグドラシル」、おはじきで宇宙船を動かす異色の銀河文明発展ゲーム「銀河帝国の興隆」、シンプルだけど駆け引きの深い「モンテクリスト伯の秘密」などが入荷しております。


さて、ゲーム事態は至ってシンプル

スートはスコットランドの有力氏族で8種類(ランク1~12)+ブルース氏族(王族/ランク12)。

カードはよくきってプレイヤーには5枚ずつくばらられ、「徴兵場」に裏向きで5枚、「支援者」に表向きに4枚並べる。

手番では「徴兵(徴兵場からカードを1枚取る)」
  もしくは、
「配備(自分の軍勢として手札からカードを出す)」を行う。
「徴兵」したら山札から補充。「配備」は表向きでも裏向きでもよい。

コレを5回行ったら(5周したら)”戦闘”は終了し、戦場に並べた氏族の戦力合計を競い合う。
それぞれ戦力の大きい順に「支援者」から1枚選んで勝利点として獲得する。

全員が支援者(勝利点)を獲得したら、残っていた「支援者」と「徴兵場」のカードは捨て札にして、再び山札から並べなおす。戦場に並べていた自分の軍勢も捨て札にしてしまう。

コレを繰り返していって、いち早く40点を獲得できれば勝ち。
もう、シンプル。


ただし、色々仕掛けがあって……

・スタートプレイヤーは自分の番の最初に、徴兵場のカードを1枚表向きにする。だんだん補充できる戦力の質が明らかになっていくのだ。
・手札上限は10枚まで。貯めるんだったら貯めてもよい。
・支援者が全体的にしょぼかったり点数差がつきそうにないのだったら、無理に勝たなくてもいいので配備で邪魔なカードを始末しつつ戦力補充チャンス。
・配備したカードが全て同じ氏族なら戦力倍。10戦力を倍にできるなら、2戦力混ぜてもいいんじゃね?
・表向きで配備した士族カードが、そのとき全体で最弱のカードだった場合は特殊能力発動。能力は氏族で異なりますんでかなり悩ましい。

シンプルなシステムですが、何時本気を出すのか、その戦闘では手札を充実させるのか得点に走るのか、特殊能力のために弱めのカードを取っておくのか、さっさと捨てるのか。色々な駆け引きが楽しめる好ゲームとなっております
ゲームの合間にできるお手軽さもお勧めできるポイントです。

スコットランドの領主たち(Lords of Scotland)
プレイ人数:2~5人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:約35分
ゲームデザイン:リチャード・ジェームズ
製作:Z-MAN Games
価格:1,600円+税

気に入った場合はスリードラゴン・アンティもお試しあれ。

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