その長き物語は一夜ではとても語れぬ『キングスジレンマ』(コンポーネント紹介)


今回ドイツ年間エキスパートゲーム賞にノミネートいたしました
キングスジレンマ

……テキストだけでも9万ワードにもなるナラティブベースのレガシーゲームで、また協力型のゲームではなく各々のプレイヤーに勝利目標があり、ストーリー展開も大河ドラマ的に進むため最後までプレイしないと評価が難しいということもあり、日本国内で先行で手に入れたてプレイしたという情報も少なく、また海外のレビューでも割と興奮気味な「ストーリー面白れぇ!!」しか感想がないので(ネタバレをみんなしないようにしている)、購入をどうしたものかと迷っている人もいると思うのですが、今回は製造サンプルが届いているのでその内容を発売に先駆けて紹介したいと思います。

コンポーネント紹介編

ルール……こちらは48ページありますが、6ページは世界設定、5ページはレガシー要素の記入・シール貼付ページでルール自体の正味は図版と例がたっぷりで35ページとぼちぼちの分量。

世界設定は国の成り立ち、政治制度、宗教等々かなり作りこまれており、物語展開にかかわる記述もあるので、ゲームプレイ上きちんと読んでおきたいところです。

マップ……こちらは両面で、アンキスト王国周辺図は物語の展開にかかわるであろう外国の存在が、アンキスト王国内の地図は13の領国と都市や地理が記されている……

ファンタジー世界の地図にわくわくした人は必見の地図。地図が用意されているということはゲーム中地理的に確認したいことがきっとある?!

ルールブックに貼る12枚のシークレットステッカー……これがわざわざ用意されているのは重要だからであり、熱い内容なので楽しみにしてほしい!

各有力貴族家のスクリーン……ゲーム中、持っているリソースである政治力を表す「パワー」と経済力を表す「コイン」を隠すのに使用する。

〇〇侯爵、〇〇伯爵の領地と各家の歴史と行動指針が書かれている。

各家の名前はプレイヤーが決めて記入することになる。

設定は物語の展開にかかわる部分もあるかもしれないので、担当するプレイヤーは前述の地図でおのれの領地を把握しつつよく読んでおくと良いです。

こちらは家訓。
各家の設定に合わせてでいろいろ違っているけど、読まずにどこの家を担当するか決めても良いかもしれません(おのれの生まれは選べないので)。

貿易のかなめに居座って財を貪る家もあれば、秩序の守護者を自任している家、絶対蛮族撃退マンな家、過去に王家の軍門に下った恨み骨髄の家もある……

四角いマスはチェック欄で、毎回ゲームで獲得したり達成したりしたらチェックを入れていく。

(主に)各ゲームの勝敗を決めることになる「秘密の政策」を実行するとチェックする欄。

ゲームの勝敗でも最終的なキャンペーンに関係する点数はもらえるけど、家訓にそった実績は解放されるとボーナス点数が付くので、なるべく家訓に沿ったほうが良い。
ただし王国の利益とかほかの家との駆け引き的にはどうなるかはわかんない……

キャンペーンでの結果にかかわるらしい獲得「点数」チェック欄。

白い「名声」ポイントと、黒い「貪欲」ポイントがあるのだけど、これがどのように最終的な勝敗に関係するかは明記されていない……けど、物語が進むにつれ予測はできるだろう。

ゲームボードとトークン類……ゲームボードは現在のアンキスト王国の「影響力」「経済力」「活力」「福祉」「文明」「安定性」の各位パラメーターを記録したり(資源トラック)、政策選択の結果次以降の世代(つまり次以降のゲームゲーム)でパラメーターに与えられる影響を記録する年代記ステッカーの添付スペースなどがある。

ゲームでは決定された政策によりこのパラメーターが変動していく。各家はゲーム終了時に、今回のゲーム目的である「秘密の政策」に合致する状態にパラメーターがなっていると高点数を得られる……はず。

「各政策の記憶」である年代記ステッカーはこの分量。

これによりゲーム開始時の各家のパラメーターが変わる。
民衆に恨まれたり、財産が増えたり、尊敬されたりと結果はいろいろ。

これは3世代までしか貼られない……4世代前の政策は人々の記憶から消え、影響もなくなるのだ(一番古いものの上に貼る)

国家の安定性はゲーム終了の条件にかかわってくる。

社会の安定行き過ぎても混乱に陥っても、王は退位せざるを得なくなるのだ(つまりゲーム終了)。

こちらの安定性によりゲーム終了にならなかった場合は、処理されたジレンマカードが限界まで増えると王は崩御する(つまりゲーム終了)。

カード類……各プレイヤーの投票用のカード3枚(賛成、反対、棄権)と、ゲームごとの目的である秘密の政策カード。

秘密の政策は前述したように、パラメーターの位置で政策ポイントをどれだけ得るかと、コインの順位でどれだけ政策ポイントを得るかが記されている。
(金色の範囲内に、何個のパラメーターのトークンがあるのかを見るのだが、それぞれの政策で異なっている。)

ゲームのトレイは収納とゲームの記録が容易にできるようになっている。

このスロットは「破棄」したカードを入れる穴。

つまり、ゲームに登場しなくなる……変な凝り方だな……。

そして一番重要なのがこの封筒……ストーリーカード1枚とジレンマカード3枚が入っており、ストーリーカードが進行中の王国の物語であり、ジレンマカードはジレンマデッキに加えシャッフルされ、毎ラウンド1枚めくられて各プレイヤーがその問題に対して政策案に賛成するのか、反対するのか、棄権して政治的力を蓄えるのか、棄権してこの件での調停者となるのかを駆け引きしていくことになる……システムはそう難しくなく、むしろ軽い部類。

ゲーム開始時に開封するのは00番の封筒。

開けると、共通の物語の始まりであるハーラル五世の即位の物語のカード、そして起点となる3つのジレンマカードが入っている。

最初のストーリーカードはこちら……ネタバレ防止のために検討用試作の英語版を修正してあります。

ジレンマカードは解決されるとその選択により国のパラメーターが変化したり、年代記ステッカーの添付が指示されたり、封筒を開けるよう指示があればその数字の封筒を開け、カードをデッキに加えていくことで物語が分岐し、展開していくことになるのだ……同じくネタバレ防止のために検討用試作の英語版を修正してあります。

そこからあなたたちのアンキスト王国の長きにわたる物語が始まる……

キングスジレンマ
プレイ人数:3-5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分×平均15回
製作:Horrible Guild
デザイン:ロレンツォ・シルバ、ヒャルマー・ハッハ
価格:9,000円+税

ルール紹介編に続く……