本物が残る『ライナー・クニツィアのカリスト』


ゲームのデザインと言うものは、過去の作品や別ジャンルのゲーム(やゲーム以外)から影響を受けて、別なものに昇華していくことで発展してきましたが、今回紹介いたしますのは、おそらくは『ペントミノ』や『テトリス』から続いて『ブロックス』などへ続くタイル配置ゲームから発展かと思われます、

ライナー・クニツィアの
カリスト
です。

もともとはプラスチック製のコマを使った豪華なタイル配置ゲームでしたが、仕様を変更することで価格をぐっと押さえての再版となった次第(らしい)。

因みにMade in Finland。
もう、品質/コスト的にも欧州周辺国と中国とかとは差が無いんでしょうな……ドイツ独り勝ち。

さて、ゲーム自体は全員がタイルを置ききれなくなったとき、手元に残ったタイルのマスの数が一番少ない人が勝ち、というシンプルなもの。

各自のタイルの合計マス目は50マス分、16個。

置ける枠は人数によって変わります。

2人では9×9

 

3人では11×11

 

4人では13×13

ただしいろいろいやらしい仕掛けがありまして……

  • タイルを置くときには、この1マスのタイル『柱』がミソ。


    手番にはタイルを1枚置くのですが、この『柱』かすでに置かれたタイル辺で接するように置かなくてはなりません
  • そしてこの『柱』は3個あるうち2個は、最初の2ラウンドに枠に接するように(他の柱には接しないように)配置しなければなりません。
  • 残った柱は、ゲーム中枠か別のタイル(別色でもOK)に辺で接するように置くことができます。

置けなくなったら、パス。

残ったタイルを比べる。

黄色の勝ち。

こんな感じの内容で、ルールを覚えるのはあっという間。というか、このブログのこの記事だけでプレイ可能(いいのか)。
しかしながら、この「起点となるのは柱」というルールのおかげで最初の2手順がかなり悩ましい感じになっています。
発想の元となったであろうゲーム群とはこれだけのルールで別物になってしまってる切れ味がクニツィアなのか……

そしてプレイ時間は10分程度とこれまた短時間……学校の休み時間の合間にプレイできる程度の軽さ!
ゲーム慣れしていない人でもすぐプレイ可能ですし、繰り返し遊ぶのにもいい感じの短さ。

場所もたいしてとりませんので、ちょっとした小物ゲームをお探しの方にかなりオススメです。

ライナー・クニツィアのカリスト
プレイ人数:2-4人
対象年齢:7歳以上
プレイ時間:10分+
製作:Sophisticated games
デザイン:ライナー・クニツィア
価格:1,800円+税