シャーウッドを守る正義の瞳『ロビン』


日本と海外のタイトルの付け方のセンスの違いのためなのか……映画なんかでもそうですが、ゲームでも“Abyss”だの“Deus”だの“Cure”だの“Alchemists”だのつけられちゃうと、さぁ日本語でタイトルどうするのよ、となってしまう訳です。

既に邦題が決まっている他のゲームとかぶらないかとか、検索性が、とかなってしまうのですが、海外だとシンプルタイトルの方が力強くていいんだろうなぁ。

で、今回紹介しますのもシンプルタイトルな

ロビンです。

テーマはロビンフッドの一味となって、シャーウッドの森で一番働きを認められること。

因みにゲーム中のロビンと仲間たち。
TwitterとかWebで検索すると、他のロビンに阻まれてなかなか見つけられない……
そして、ウィリアム・テルとお話がごっちゃになってる人も多いと思う。

パッケージはIelloでおなじみマグネットボックス。

ゲーム自体は手札4枚から初めて、6つある任務(スート)のうち、どれか1つを7枚そろえること。
ただし、シャーウッドの森からお城に続く区画はどれか1つのスートに対応しているので、「カード6枚」+「今いる区画」でも達成は可能。

お宝でもそろえるか……


山札は2つあって、裏向きの任務デッキと、表向きの貢献デッキに分かれます。

自分の手番には以下の行動を順番に実行します。

1)今いる区画の上にある数字だけ任務デッキを引く(つまり、辻強盗、だな)。
当然城に近いほど稼ぎがよろしい。

このマスは1枚ドロー。

2)今いる区画の下にある数字だけ貢献デッキを引く(つまり、民衆に獲物を配る、のか?)。
当然城に近いほど困ってる人が多いので、たくさんカードを貢献デッキに置く(マイナス枚ひく)ことに。

このマスは0枚ドロー。

因みに、城に近いマスだとこんな感じ。

山札5枚ドローしたるのち、貢献デッキからマイナス2枚ドロー=2枚手札から置く。3枚もカードが増える。

その後、
3)手札から1枚カードを提示して交換を募り、交換後にカードに書かれている数だけ街道のコマを動かすことになります。

交換が成立しなかった場合は、提示したカードに書かれている数だけ街道のコマを動かすことになります。

本当は、ターンプレイヤーではないほうから動かすのですが、動かし方はこんな感じ。

何れかのコマを2個えらんで、それぞれ城へ1マス進める。
因みに隣の貢献デッキの一番上のカードの場合は、何れかのコマを3個えらんで、うち2個をそれぞれ城へ1マス進め、いずれか1つを森に進める。

カードの中にはさまざまな効果を持つアクションカードもあり、このステップで使用できます。

このようにして、うまくコマの位置と手札をマネジメントして同じスート7枚のセットをつくるわけです。しかし、気が抜けないのは、7枚そろえたプレイヤーが複数いた場合(交換や移動の結果、交換に参加していないプレイヤーでも7枚セットができる場合があります)ターンプレイヤーがそろって無くとも勝利すること。
ですから、他のプレイヤーが交換に出してきたカードや、移動したマス、持ってるであろうカードをよく考えないとダメだし、自分の意図はなるべくあからさまにしないようにしなきゃダメ。

ルール自体はこのようにシンプルで、自分の意図を隠してカードセットをつくる駆け引きがおもしろいゲームとなっており、手札管理中心の短時間で終わる手軽なゲームをお探しの方には結構オススメなゲームとなっています。

ロビン(Robin)
プレイ人数:2-6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Flatlined Games
デザイン:フレデリック・モイヤーセン
価格:3,400円+税

なお、カードはプラスチックカードなので、耐久性は結構ありますよ!