今回紹介いたしますのは、先月怒涛の入荷ラッシュで入荷したZ-MANゲームズ商品から、宝石商人の相場操作ゲーム、
ザヴァンドールの
ノームです。
ザヴァンドールのドラゴン使い、ザヴァンドールの錫(リメイク元のアウトポストが復刻されます!!)、日本語版も出ているザヴァンドールの鉱山に続く共通のファンタジー世界、ザヴァンドールを舞台にしたシリーズは、今度はノームの宝石取引市場がテーマです。
ちなみにZ-MAN今季の一番人気は先日ようやく出荷できたダークミニオンズでした。
ダイスゲーム流行り?
あと忍者刀は色物じゃないから安心してよ(笑)
ちなみにザヴァンドールマップ。
ゲームのコンポーネントの余白を利用してラテン語表記の地図が……。
ゲームにはまったくもって使用しません。
海上にあり、西方に向かう点線に『ROMA』とあるのですが、地中海にザヴァンドールはあるのかも?
ほかにも前作までに登場したと思しき地名が……
竜、魔法使い、ドワーフと続いてるので、今度はエルフとか巨人とかトロールとかでやるんですかね。
さて、プレイヤーはノームの宝石仲買人、というか宝石ディーラーになります。
ディアマンティナ島は星形の島で、中央のディアマンティナと周りの5か所の鉱区に分かれています。
各鉱区には4か所ずつ、未開発の鉱山があります。
ボードに書かれている宝石その鉱山の採掘権を購入するための金額で、算出する宝石自体はタイルでランダムに、何が産出するか決まるので、毎回それぞれの未開発の鉱山の価値はランダムになっております。
産出する宝石は4種類で、ダイヤモンド(開始相場5金)、サファイア(開始相場4金)、ルビー(開始相場4金)、エメラルド(開始相場3金)です。
さて、ゲームは各プレイヤーが開始プレイヤーから3アクション行うアクションラウンドを行い、そのあとで宝石の採掘を行う採掘ラウンドを行います。
ここまで終えたら開始プレイヤーは時計回りに次のプレイヤーになり、以降同じようにこの手順を繰り返します。
ちなみにこれが開始プレイヤー表示マーカー。
ノーム(地の精の小人)ですがでかい。無駄に。
たぶん、
「小人なのにでかいとかきっとウケルコレwwwww」
とか、ついつい思いついたことを実行しちゃったんじゃないか?
ちなみに小さいのがもう一つの開始プレイヤー表示マーカーなんでご安心を。
なお、初回出荷のルールでもう一つのマーカーも『組み立て式』となっているのは……
こっちと間違えた――変だ変だと思ってたんだが、パンチボードからはずして、組み立てる段になって気が付いた(笑)
正しくは相場表は無駄にでかいノームのマーカーに持たせます。
つか、小さいほう使うよな。邪魔だし。
さて、アクションラウンドにできるのは以下のこと。
・地質調査
タイルをめくって見る。アクションを使う前に、1枚見るために1金払います。
・宝石カードの購入
・宝石カードの売却
どちらも売買できるのは1アクションで1種類だけ4枚までですが、買うとその宝石の次期の相場が1上がり、売ると次期相場が1下がります。
宝石は勝利点となる宝飾品やアーティファクトの購入に必要となります。
ただし、所持現金の金額は非公開ですが、宝石は公開情報です。
・カードを引く
・アイテムを購入する
どちらのアクションでも勝利点となる宝飾品やアーティファクトを入手できるのですが、どちらも裏向きの山と、オープンになったカード(どっちも3枚)があります。
カードを引いても購入する(オープンにして自分の前に置く)までは獲得したことにはなりませんので注意。
カードを引いても持っておけるのは1枚だけですが、ほかの人に買われる心配はなくなります。予約みたいなもんですな。オープンになってしまったものは先に買われかねませんので悩みどころ。
ちなみに宝飾品もアーティファクトも、出現時期がざっくり決まっていて、前半と後半で価値が変わります。
盾のマークが点数ね。
アーティファクトは勝利点は低いのですが、いろいろ便利な効果があります。
ホムンクルスならぬノームンクルス(ロボ)はアクションが増えたり、フーヴァーマティック(海外の家電会社の名前。電気掃除機だ)は次の採掘ラウンドの時に採掘のために現金の支払いを強制させたりしてくれます。
・鉱山採掘権の購入
中央のディアマンティナのタイルか、現在対象となっている鉱区1区だけです。
対象になる鉱区は小さなノームがいる鉱区。この小さなノームは毎ラウンド移動していきます。
お値段はゲームボードに書かれている数の宝石で、購入に使った宝石の枚数だけそれぞれ次期相場が1上昇します。
採掘権は勝利点にもなりますし、次の採掘ラウンドにタイルに書かれている宝石カードを手に入れることができます。
夢の採掘権生活、となるかどうかは獲得できた採掘権しだい。
・商人カードの獲得/交換
・手札の商人カードの使用
商人カードは宝石両替人です。
手札に取っておいて、使用するのは
ある種類の宝石を別な種類の宝石に変換してくれます。場合によってはお金で変換もできなくはないのですが、2アクションかかります。一方商人は2枚までの交換なので、悩みどころです。
・現金4金獲得
文字通り。
アクションラウンドが終わったら、採掘ラウンドになり、各プレイヤーの手元の採掘権タイルのアイコンの個数に従って宝石カードを獲得し、採掘され枚数の分だけそれぞれの宝石の次期相場が下がります。
最後に次のラウンドの相場を、このラウンドに上下した次期相場のマーカーの位置に動かして終了。
これで一巡終わり。
つまり……
1アクション=安定の4金
宝石は金と兌換可能(相場変動制)
宝石は宝飾品/アーティファクト/鉱山採掘権と兌換可能(相場固定)
宝石は鉱山採掘権があれば安定的に採掘可能
といった相場関係。
一方現金宝石取引相場は、宝石の売買が1アクションあれば1回につき±1変化。
宝石を使って購入すると枚数の分だけ金額の相場が上昇。
アクションラウンドの次の採掘ラウンドに採掘された枚数だけ金額の相場が下降。
※相場の上下は次のラウンド開始前に実際の相場を修正するので要注意。
一番のキモの宝石の勝利点に対する価値は――次の採掘権購入予定区画、表向きのカード、場にある宝石の枚数でなんとなく決まるハズ。
勝利点の大きな宝飾品が表向きで出ていて、それの購入に必要な宝石は価値が高いといえるでしょう。
最終的には、いずれかのプレイヤーが既定の勝利点になったら、そのアクションラウンドを終えておしまい。
同点の場合は現金でタイブレイクするので現金もちょっとだけ大事です。
各プレイヤーのリソースは、初期の23金と毎ラウンドの3アクションだけ公平で、あとは宝石の相場を読んで、1アクションの価値を計り、勝利点をどれだけ与えられたリソースと交換できるのか、というガチの経済ゲームです。
正直展開が地味なんですが、逆に言えば実力勝負のゲーム。
ルールも簡単だし相場を読み切った時の楽しさというものは、この手の相場操作ゲームでしか味わえないと思うので、このタイプのゲームを持っていないとかやったことがないという人にはオススメいたします。
ザヴァンドールのノーム(The Gnomes of Zavandor)
プレイ人数:2-4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45-75分
製作:Z-MAN Games / Lookout games
価格:4,800円+税