あなただけが使えるテクニックで溶かしつくして『ダブルエージェント(DOUBLE AGENT)』


今回紹介いたしますのは、なかなか2人用ゲームと言うのは広まりにくい中好評な、推理・リソース操作のスパイゲーム、ダブルエージェントです。

プレイヤーはそれぞれ別の陣営(東西でも、南北でも、お好きなもので……)に別れ、6名いるエージェントに機密書類などを入手させます。

が、この6人は所謂ダブルエージェント
敵にも通じており、どちらに忠誠を誓っているのか本当のところはわからないのです。

ちなみにデザインはブルーノ・フェイドゥッティとルドヴィック・モーブランの2人ですが、ゲームに登場するエージェントLはルドヴィック・モーブラン、エージェントBはブルーノ・フェイドゥッティがモデルです(笑)

まず、プレイヤーは最初の仕込をします。

自分のほうを向いているエージェントは、影響力を行使すると自分の側につきやすくなってます。
影響力を表示するのキャラの絵の右にあるトラック。4マスあって、端まで行くと忠誠心にも+1されます。
最初はアルファベットのところです(右図の緑のマーカーの置いてるトコ)。

それぞれのエージェントに、忠誠心トークンを1つずつ分配。
この忠誠心が大きいほうの配下になります。同じだったら影響力の近い側デス(相手から見えないようにします)。

これでお互い、だれがどのくらい自分の側なのか判らない状態になりました。
影響力はタイブレイカーかつ、影響力を行使した場合のボーナス影響力になるので、誰が味方になりやすいかは決まっています……が、相手はウラをかくかもしれません!

お互いの機密書類カード(内容は同じ)をシャッフルして山にします。
カードは点数が獲得すると得られる点数がわかったりわからなかったり。
最初の手札は5枚。

ゲームはプレイヤーが順番にターンを進行します。
自分の番には、手札の機密書類を1枚いずれかのエージェントの自分の側に出す
アクションとして使えるものはウラからは価値がわかりませんが、そのほかの機密書類はウラから価値がわかります。
7点カードは4枚中1枚だけが7点、他は0点!!

 もしくは

アクションカードとして使えるカードを使う。
アクションカードは影響力カウンターを動かしたり、忠誠心トークンの中身を見たり、入れ替えたりできます。
アクションカードは強烈なものほど、アクションとして使わなかった時の点数が高い! けど、ウラからは点数不明。
アクションカードとして使うべきか、点数不明の機密書類として使うべきか……

どっちの場合もカードを1枚プレイしたら、裏返しになっていない、いずれかの影響力カウンターを自分の側に1マス動かして裏返します。
つまり、お互い3手番目までは、誰を自分の側にしたいのかが漠然とバレます。


こうやって、お互い機密書類(や罠)をエージェントに託したり、アクションカードで忠誠心をいじりますが……

両者合わせておかれたカードが4枚溜まったら、忠誠心が明かされ、忠誠心が高いほうのプレイヤーが、置かれていた機密書類カード全てを獲得します。

こうして忠誠心の確認と機密書類の獲得が起きたら、その隣のエージェントの忠誠心の公開条件は4枚ではなく3枚になります。
連鎖的に公開される可能性もあるわけです!

これを忠誠心の効果がされていないエージェントが1人以下になるか、お互いの山札がなくなったらゲーム終了。
獲得した機密書類の合計点数が高いほうが勝者となります。

連鎖のルールで気づかれたと思いますが……どのエージェントをどのような順番で明かすのかというのも重要。かなり重要。
また、機密書類は点数ばかりではなく、ペナルティとなるものもありますので、わざと相手に掴ませるということも。
相手の意図を読みつつ、いかに相手を嵌めるかも考えつつ、自分は点数になる書類を確保し、そのために忠誠心を推理する……。

推理と欺瞞と計画性が必要となるゲームですが、20分とプレイ時間も短いので気軽にプレイすることができます。
2人でみっちりプレイでききる推理・ブラフゲームをお探しの方にオススメします。

ダブルエージェント(DOUBLE AGENT)
プレイ人数:2人
対象年齢:9歳以上
プレイ時間:約20分
ゲームデザイン:ブルーノ・フェイドゥッティ&ルドビック・モーブラン
ゲーム製作:Matagot
価格:2,600円+税

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