さて、本日紹介いたします一つ目のゲームは同時プレイバッティング系ブラフゲーム、いるのは俺たちチキンだけです。
ちなみにこのタイトル、チキンは本当に「ニワトリ」と「臆病者」(しかもプレイヤーたちのこと)をかけたタイトルなのまでは判るんですが、たぶん1946年のジャズナンバー、“Ain’t Nobody Here But Us Chickens”からのパロディかも……
ゲームは至極簡単。
全員が共通の内容の手札を受け取って、毎ラウンド1枚カードをプレイ、同時に公開してその内容に応じてカードを獲得していくというもの。
カードはニワトリが4種類(「健康ニワトリ」、「ふくよかニワトリ」、「受賞ニワトリ」、「病弱ニワトリ」)、キツネ、ネズミ、番犬。
カードを公開したときに……
ニワトリだけなら何もおきません(そのまま場に残ります)。
そのうちいい感じでニワトリは溜まっていくでしょう。
キツネがいたらキツネのプレイヤーがニワトリをさらいます(得点として自分の手元に置きます)。
ネズミも同様ですが、さらうニワトリは一羽のみです。
複数人キツネを出している場合は、キツネの王様(毎ラウンド時計回りに権利が移動)に近いキツネを出したプレイヤーから、時計回りに1枚ずつニワトリを取っていきます。
番犬はキツネかネズミが出ていれば、ニワトリを保護します(得点として自分の手元に置きます)。
複数人番犬を出している場合は、番犬のボス(毎ラウンド時計回りに権利が移動)に近い番犬を出したプレイヤーから、反時計回りに1枚ずつニワトリを取っていきます。
ニワトリ泥棒がいなければ何もなし。
無駄ウチになります。
以上。
カードを全部使い終わったら、ゲーム終了。
得点対象はニワトリだけですが、ニワトリは4点のものから-1点のものまであります。
今場に出ているニワトリの点数、それぞれの残りのカードの種類、カードを取り始める先頭プレイヤー(キツネ/番犬は全カードがなくなるまで時計回りに1枚ずつニワトリカードを獲得/毎ラウンド時計回りに最初にカードを得る権利が移ります)は誰なのか、などを考えて、効率よく手札を捌いていかなくてはなりません。
キツネ初手プレイヤーから時計回りにニワトリを1枚ずつとって行くので、戦闘以外は大損の図。
単純なルールで読みと駆け引きが楽しめるブラフゲームとなっています。
短時間でさっと終わり、ルールも簡単なのでゲームの合間にさくっと挟めるゲームとして重宝します。
いるのは俺たちチキンだけ(Nobody But Us Chickens)
プレイ人数:3~6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約30分
ゲームデザイン:ケヴィン・ナン
ゲーム製作:Z-MAN GAMES
価格:2,000円+税