銀河の種族と銀河で競争『レース・フォー・ザ・ギャラクシー:嵐の予兆』


さて、イエローサブマリン秋葉原RPGショップさんのプレイスペースでのレース・フォー・ザ・ギャラクシーのミニトーナメントの開催を目前に、
レース・フォー・ザ・ギャラクシー:嵐の予兆が先週出荷されました!

内容的には以下のような感じです。

1)追加のカードが入った
 カードゲームの拡張の定番ですが、追加のカードが入りました。特に新たな6コストデベロップの追加により、基本セットではいまいちだったカードに光があたります。
 初期ワールドは4種類追加され、基本セットとあわせると9種類にもなります。
 また、5人目のプレイヤー用のアクションカードと、追加の<交渉特技官>も入ってプレイ人数も増やせます。

2)新ルール「目標」
 今までVP(勝利点)は自分のカード置き場のカードと、消費でVPチップを稼ぐしかありませんでしたが、「最速で○○に到達」すると3VP、「○○を最大数獲得」していると5VPにもなる目標ルールが導入されます。
 例えば最初に6コストデベロップを置くと3VPになる「銀河での地位」や、6以上で最も大きな軍事力を持っていると5VPになる「最大軍事国家」など、発展の方向性に大きな目安ができました。
 下手をするとこのタイルだけで8VP以上取られるかも知れず(上の例だと、<銀河新体制>をいち早く出して最大軍事力を獲得できると8VP上乗せですよ!)、明確に目標を立ててプレイしないと勝利はおぼつかなくなります。
 タイルは毎回ランダムに決まるため、ゲームごとに目標の傾向と開始ワールドと手札を良く見てルートを設定しなくてはなりません。

3)ソリテアルールとツール
 1人でもできるルールと用具が付属します!
 詰めRftGみたいな感じなので、どちらかと言うと戦略・発展路線研究向けなのではないかと思います。

 ちなみにこのセット、正確には、もともと基本セットに入るはずの内容が、「カード枚数が多いし高くなるから内容削れよ」といわれたのでデザイナーが削ったカードやルールです。たとえるなら基本セットはディレクターズカット版嵐の予兆とあわせると完全版てな所か?
 これだけ要素を削って、基本セットのゲームの本質的な内容だけを十分面白くまとめたトム・レーマンもすごいのですが、なんにせよ、こちらとあわせて初めてデザイナーのが最初に意図していた動きをするわけです。
 どちらかというと基本セットでは運の方に強く振ってたバランスが、目標などの選択肢の増加で、技術(若干やりこみも必要ですが)に寄っている感じでしょうか? 基本セットでそのあたりの部分で不満があった人は、今回の追加セットであらかた問題は解消されるでしょう。もちろん基本セットが十分面白かった人には、新しいカードは新鮮ですし、さらに駆け引きが面白くなることをお約束します。
 また、勝ち筋が多い、複雑な要素がイヤなら目標タイルは入れない、という方法もアリです。

 なんにせよ、すでに基本セットを持っている人には早めの入手を、まだ買っていない人は二つ合わせての購入をオススメします。

レース・フォー・ザ・ギャラクシー:嵐の予兆
プレイ人数:1-5人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:30-60分
ゲームデザイン:トム・レーマン
日本語版発売:ホビージャパン
価格:3,500円+税
※こちらの商品は単体では遊べません。別途レース・フォー・ザ・ギャラクシーをお求めください。

ところで。
イエローサブマリン秋葉原RPGショップさんのプレイスペースでのレース・フォー・ザ・ギャラクシーのミニトーナメントの賞品は大きい声では言えませんが「最新エキスパンション」です。
「何時の時点で」かは申しませんので、皆様奮ってご参加ください。
今回のレギュレーション、基本セットのみですので、目標タイルなどありません。1位になれないときは2位、ソレが無理なら3位でなるべく上位者との点差を縮めて4回戦アベレージで良い点をとることが重要です。ダメな配牌の時はさっさとあきらめて、最下位にならないことが肝心です。恐らく『嵐の予兆』入りよりもこの辺は見切りが難しいかもしれませぬ。

なお、本格的な拡張となる帝国対反乱軍は12月上旬~中旬予定、さらに違う要素が加わる戦争の影は来年1月中旬予定です。

コメントを残す