人がゲームを買う時にまず注目するのはテーマだったり(それを補強する)パッケージアートだったりコンポーネント写真ではないかと思うのですが……
マイ・ハッピー・ファーム
はそのほのぼのとしたテーマとか見た目とかに騙されることが請け合いのゲーム。
デザインは『ミステリウム』のネフスキー&シドレンココンビですが、じつは結構ガチ。
さて。
ゲームの目的は、腹をすかしている動物4種類(ウシ、ブタ、ウサギ、ヒツジ)にエサを与えて満足させて幸せになってもらうこと。動物が幸せなら、みんなも幸せ、ということです。
エサ与えるには、納屋に収穫した作物を与えるのですが……
最初に並んでる給餌カードは5枚で、4人で18枚、3人では14枚、2人では10枚しか使いません。
なので、勢い争奪戦になりますが、それぞれエサの内容が異なる上に、納屋には餌を6枚しかしまっておけません。
その動物が満足する餌の内容。
そうなると、効率よく収穫をして、餌をあげなければならないのですが……
しかも植えるのには制限があり、1枚なら……制限なしですが、2枚なら必ず違う種類2枚、3枚なら必ず同じもの3枚を植えなければなりません。
成長は毎ターンのはじめ、自動的にするのですが(畑の上の段に移動させるのだ)、秋の畑にある作物はここで成長しちゃうと捨て札になってしまうので、秋の畑になったターンには収穫しなければなりません。
ではその作物カードはどうやって手に入れるかというと、最初2枚だけ手札として持ってますが、毎ターン1枚引くことになります。
その他にも、6枚並べてある市場から1枚1金で購入することも可能です。
じゃぁお金はどうするかというと、作物を納屋から売ったり、1金を得るアクションで獲得できます。
ウサギは幸せに。
幸せなので、-3点から伸びた胴体分の3点に。+6点のアクション。
幸せは義務です。
毎ターンこのように、作物を引いて、畑の作物を成長させた後で、アクションを実行するのですが、アクションをすべて行うことはできず、作物を買う、植える、収穫する、売却する、エサを与える、コインを1枚得る、から2種類を選んで実行しなくてはなりません。
実際プレイすると、並んでる給餌カード(のびーる胴体カード)に必要なエサを確認しつつ、畑に植える作物カードを確保して他のプレイヤーを制して最速で収穫していくために、手札とドローした作物カードだけでは間に合わないので市場のカードを買う……ためにお金を得るには作物売った方が良いわけで……と悩む感じ。
つまり、最終目標であるなるべくたくさんの餌を動物に与えるためには、毎ターンたった2種類のアクションを効率よく回していかなければならないのです。
何しろ、給餌カードは潤沢にあるわけではないのでゲームは思っている以上にさくっと終わります。
少ない給餌カードを巡っての獲得競争……しかも、餌を与えられなかった場合の-3点はけっこう響きます。
小粒でプレイ時間は短時間だけど、かなりガッシリしたマネジメントが必要なカードゲームとしてなかなか似たゲームが無い感じ。リソースマネジメントが好きな方、短時間で終わるガチゲーをお探しな方には、かなりオススメいたします。
マイ・ハッピー・ファーム(My Happy Farm)
プレイ人数:2人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Portal Games
デザイン:オレクサンドル・ネフスキー、オレグ・シドレンコ
価格:4,500円+税
※ただし一部の動物はより平等である。