かつて子供だったことを忘れずにいる大人はいくらもいない『星の王子さま ボードゲーム』


明日はホビージャパン・アナログゲーム例会ですが、今回紹介しますのは今週発売となり、こちらの体験会でもプレイできます
星の王子さま
ボードゲーム
です。

体験会前にさくっと紹介いたします。
なにせ、ルールは簡単なものですから。



ゲームの目的は4枚×4枚のタイルを並べて、自分の『惑星』を『大切なもの』でいっぱいにすること。
得点条件は4隅に置かれる『出会った人』であるキャラクタータイルごとに違います。
因みにこれは40点。


たとえば、『王子さま』ならヒツジ1種類につき3点、箱1個につき1点。(写真だと10点)
『点燈夫』なら街灯1本につき1点。(写真だと4点)
『うぬぼれ屋は』ヘビ1匹につき4点。(写真だと8点)

……となります。


タイルは何で得点ができるかが決まる『キャラクター』と、『惑星の中央』、『上り坂』、『下り坂』の4種類あって、それぞれ別々の山にします。
(プレイ人数に合わせて、使わないタイルは中を見ないで取り除いておきます))

さて、毎ラウンド先手プレイヤーは、どの山を表向きにするか決め、人数分だけその山のタイルを表向きで並べます。

そして、
1)表向きのタイルの中から1枚を取って
2)次にとるプイレイヤーを指名します。

次のプレイヤーも同様にし、最後に指名されたプレイヤーは、次のラウンドの先手プレイヤーになります。

つまり、プレイヤーは、自分がどのタイルを取り、どのタイルを残して誰に次のドラフト権を渡すとどういったプレイヤー人でタイルがとられるであろうか予想し、一番得するのはどの選択肢なのかを考えなくてはならないわけです。

何しろ点数になるタイルばかりじゃなく、『バオバブの木』は3本揃うと根が張りすぎてそのタイルが裏返しになって何も無い面になります。
『火山』も、いちばんたくさんあるプレイヤーは、その数だけ点数が引かれてしまいます。

先手プレイヤーは、加えてどの山を取るのかまで選択肢に入ります。
キャラクタータイルをいつドラフトするのかが、結構悩みどころとなります。
なにしろ、『呑み助』は裏返しになったタイルにつき3点となるので、展開によってはペナルティのはずのバオバブが大量得点になる可能性もあるわけです。


例えばこんな時、ほかのプレイヤーのできかけの星とキャラクターを見て、どれを取って次に誰に回すべきかを考えるわけです。
大切なもの、見えてるじゃない! 数えてるじゃない!

そう、子供なら何も考えずにてなりでプレイできるでしょうが、実際大人は『数字が好き』ですから、いろいろ計算し始めます。
実は勝ちを計算し始めるとかなりハードなゲーム
原作が童話の態を取りながら、実際は大人向けの読み物なのと同様、8歳以上の子供向けの態をしながら実はがっつり大人向けではないかと言う、結構ハードな指定ドラフトゲームとなっております……もちろん、子供と遊ぶと、大人の思惑や計算など関係なしにプレイする子供に翻弄されるかもしれません。

そのようなわけで、原作が好きなライトゲーマーな人にも読んだこともがない人もハードゲーマーな人にもオススメします。

星の王子さま ボードゲーム【日本語版】
プレイ人数:2-5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約25分
製作:Ludonaute
デザイン:アントワーヌ・ボゥザ、ブルーノ・カタラ
原作・絵:アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ
価格:2,600円+税

なお、ガーフィールドも空気読まずに作った『ゴォ~スト!』ゲームが結構なガチゲーになってます。
いや、確かに簡単だし手軽ですがね……ページワン的なゲーム作ってどうしてこうなった……みたいな。
ぜひ明日お試しあれ。