GAME JAPAN特選ゲーム 「モール・オブ・ホラー」


Mall of Illustration

 モール・オブ・ホラーは謎の科学実験によってゾンビに埋め尽くされた街が舞台となります。プレイヤーは数少ない人類の生き残りとして、軍の救助ヘリがやって来るまで生き延びなければなりません。
 私は特にホラーとかゾンビものとかに思い入れがあるわけではなく、どちらかというと苦手なほうなのです。しかも以前にプレイした、ゾンビをテーマにした某ゲームがなんとも腰砕けな内容でイマイチこのゲームにも気乗りがしませんでした。

 まあ、ものはためしと遊んでみたら一発で面白いと分かってしまいました。
 ゲームを開始すると各プレイヤーは美女、タフガイ、ガンマンの3人のキャラクターからなるチームを担当します。この3人をショッピングモールの中で最後まで生存させることが目的となります。(※3人でプレイする場合はチームは4人になります)
あとは、ゲームを有利にするアクションカードを1枚受け取ります。
 
チームを表すための各色の投票盤があるのですがこれがなかなか凝ってます。
Vote Wheel 投票版で、自分の移動先や、生贄の投票をします

このゲームは全体的にコンポーネントが雰囲気を大切にしている印象を受けますね。それでいてプレイアビリティを損なわないあたりに感心してしまいました。

 舞台となるショッピングモールは、トイレやおもちゃ屋さんなど6つのエリアに分かれており、ゾンビは毎ターンダイスによってランダムなエリアに出現します。4個のサイコロを振るので基本的にゾンビは毎ターン4体づつ増えていきます。これらエリアを逃げ回り、時には戦い上手くゾンビをかわすことが基本の戦略になります。
 物の中に逃げ込んでいる人数がゾンビより多い場合、ゾンビの進入を防ぐことができます。タフガイはゾンビの進入を1体余分に防ぐことができます。
 しかし、ゾンビの数が人数以上になれば誰かが犠牲になってしまいます。ひどい話ですが、このとき犠牲になるキャラクターはプレイヤー間の「投票」によって決定されます。同じチームが同エリアにいれば票数が多くなり有利です。また、ガンマンは銃で他人を脅して投票を有利にできます。
 誰かが犠牲になれば、満足したゾンビはそのエリアからいなくなります。

 なるべく1つのエリアに固まればしばらくは安全なのですが、建物には逃げ込める定員があります。逃げ込むのに遅れたキャラクターは強制的に駐車場のエリアに置かれます(言うまでも無く最も危険な場所です)そして、誰かが犠牲になるまでゾンビは基本的に増え続けますので、いつかはその場を離れるか、誰かが犠牲になる必要があります。

 生存者が4人以下になると救助ヘリがやってきてキャラクター達は助かります。このときに生存していた美女は7点、タフガイは5点、ガンマンは3点の得点をプレイヤー得て最も多い得点を得たプレイヤーが勝者となります。
 当然美女を生き延びさせたいのですが、高ポイントな上に美女が大勢エリアにいるとゾンビを余計におびき寄せるという特技?をもっているために大抵の場合、真っ先にゾンビに食べられてしまいます。

 このゲームは基本的には自分のチームだけで事態を解決するのは不可能で、他のチームと上手く連繋しながら生き延びることになります。しかし、上記のとおりゾンビは増え続けるので、いつかは誰かが犠牲になるときが来ます。その「誰か」にならないことが重要です。
 この部分の判断と読み、駆け引きが絶妙なバランスで非常に面白くできています。
 ゲーム後半になると大量のゾンビに囲まれて逃げ場が無くなっていく中、あちこちで相手プレイヤーのチームが喰われていくと思わず笑みがこぼれてしまいます。ゾンビファンなら更に楽しめると思います。

プレイ人数:3人~6人
プレイ時間:約60分

Mall of horror

ゲームボード1枚
ゾンビフィギュア30体
投票盤6人分
6面ダイス4個
ダイスカバー1個
アクションカード21枚
警備隊長マーカー1枚
閉鎖カード5枚
キャラクター駒21個

入り

私的ゲーム評価
ルール難易度:やや易(基本は簡単だが、意外とできることが多く、最初覚えるのに手間どるかも)
戦略性:優(他プレイヤーとの駆け引きと読みが素晴らしい)
運:多少あり(読みとのバランスが秀逸)
コンポーネント:優(アイテム数が多い割りに使いやすい、出来も良い)
言語依存度:やや低(アクションカードに英単語あり、単語1語で6種類イラスト付きなのですぐ覚えられる)
背景世界再現度:優(ワラワラと沸いてくるゾンビがたまりません)