アバロンヒル誕生50周年記念商品 「ディプロマシー」第5版発売!!


1970年代後半~80年代にかけて、ウォーゲームを始めとする数々の戦略ボードゲームを世に送り出し、「シミュレーションゲーム」のブランドとして一世を風靡した「アバロンヒル」
今年は、アバロンヒル誕生50年目に当たり、その記念商品第1弾として「ディプロマシー」がリニューアル発売される。

AHLogo (ロゴも新しくなったアバロンヒル)

 ディプロマシーのゲームの内容については、いまさらここで詳説するまでもなく、外交交渉戦略ゲームの元祖にして最高傑作と言われ続けている、名作だ。今回の第5版も、ルールは70年代にアバロンヒルから発売になったものと同じで、7人のプレイヤーが第一次世界大戦前の緊張した関係にあるヨーロッパ列強7ヶ国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア=ハンガリー、ロシア、トルコ)をそれぞれ担当し、ヨーロッパの覇権を巡って争う戦略ボードゲームである。

 ボード上のユニット(各国の軍隊の駒)の移動については若干複雑なルールもあるが、このゲームの肝はなんといっても「ディプロマシー(Diplomacy)」のタイトルの通り、「外交・交渉」だ。
プレイヤーは、列強各国を担当し、ヨーロッパの地図になっているゲームボード上で、自国のユニット(軍隊の駒・陸軍と海軍がある)を増やしながら進めて、ヨーロッパに34カ所ある補給都市のうち、先に18箇所を支配すると勝利

 ユニットを進めるに当たって、どの国の支配も受けていない地域へ進める場合は、そのまま侵攻して、その地域を支配できる。他のユニットのいる地域へ進めると、そこでユニット同士の戦闘になる。
しかしこのゲームには、
・すべてのユニットの戦力は同一である。
・1つの地域には一度に1ユニットしか存在できない。

という、2つの黄金ルールがあり、1対1の戦闘では決着がつかないため、その地域への進行は不可能となる。
戦闘で決着をつけるためには、近隣の地域のユニットによる支援を受けて、戦力アップをはかる必要がある。より多くの支援を受けたユニットが戦闘に勝利し、その地域に侵攻、または侵攻して来たユニットの撃退が可能となる。自軍のユニットを、自軍で支援して侵攻していければ理想ではあるが、何と言っても7カ国がひしめき合っているヨーロッパ。自力ではおのずと限界もあり、そこでクローズアップされるのが「外交」。他国と一時的にでも同盟関係にあれば、お互いに助け合って攻め込むことが可能になる。ただし、ゲームに勝つためには一時的に同盟を結んだ国ともいずれは雌雄を決さなければならない。その時は裏切って他の国と密かに同盟を結び・・・

というのがゲームの仕組み。

 ゲームは1901年春から始まり、1年につき春・秋の2ターンをプレイする。
毎ターン、自軍の移動(戦闘先)を決める前に「外交フェイズ」というものがあり、このフェイズ中に他国のプレイヤーと相談し合って自軍の行動を決める。この時に、同盟や協力を結んだり、条件提示をしながら粘り強く交渉したり、協力するふりをして戦略を盗んで裏切ったりと、さまざまな駆け引きが行われる。交渉フェイズが終了したら、自軍の行動を紙に記入して、一斉に公開。ここで、各軍は交渉内容と関係なく紙に書いたとおりに移動・支援しなければならず、協力と裏切りが発覚し・・・といった具合に進んでいく。

 今回のコンポーネントは、第4版(絶版)とはうって変わってコンパクトになり、ユニットも旧アバロンヒル・ウォーゲームのテイストたっぷりの紙製のユニットになっていて、リーズナブルかつ持ち運びも便利な仕様に変更されている。

 (写真はイメージです。グラスやサーベルは入っていません。)

 このゲームを経験した方は分かっていることだと思うが、プレイ中に喧嘩したり、友人を無くしたりしないよう、うまく割り切ってゲームを楽しんで欲しい。(ちなみに、このゲームのルールには、プレイヤーのうち何人かが怒ってゲームから抜けて帰ってしまった場合についても触れています。)

※尚、今回の第5版はアバロンヒル50周年記念限定再版になりますので、ご購入希望の方はお早めにお求めください。

対象年齢12歳以上、プレイ時間約240~300分、プレイ人数2人~7人
ルール日本語訳付き、税込¥5,000+税

私的ゲーム評価
ルール難易度 :中級 (ユニットの移動と支援のルールが、状況によりちょっと複雑。)
戦略性   :大 (以下に敵を嵌めるかの戦略と交渉が肝。くれぐれも友人を無くさないように。)
運  :小 (ダイスやカードを引くなどの運の要素はまったくなし。戦略を無視した場合のみ。)
コンポーネント :簡 (基本的にはボードと各国のユニットと支配地マーカーのみ。コンポーネント以外に、自分の行動を記入する神と筆記用具が必要。)
言語依存度 :小 (英文は、地名だけ。)