D&D第4版に“赤箱”再来!開封してその全貌に迫る


 TRPGの元祖にして最新のダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeons&Dragons)の「第4版」に、その姿もそのままに“赤箱”がやってきた!
 本気の「TRPGの初心者のためのキット」という性格のこの一品、日本語版のサンプルが届いたので早速アン・ボックスし、いくつかの製作裏話と合わせてお送りしよう。

●かつての“赤箱”を思わせるボックス

 なんと言ってもこの箱が“赤箱”。旧版(新和版「ベーシックルール・セット」)と同一のボックスアートが、冒険へといざなう!

 英語版の箱のサイズは旧版とは大きく異なっており、日本語版も若干縦が長い。これは内容物が第4版に合わせて多いためだ。さらに「プレイヤーズ・ハンドブック第4版」を入れても、ダイス、ミニチュア、筆記用具まで入る余裕があるので、ステップアップしても「D&Dを遊んでいるんだぜ!」と見せ付けるケースとして威力を発揮するぞ。

 ロゴやパッケージ・アートが若干上にあるように感じられるかもしれない。それは実は、旧版で「TSR」のロゴにあった場所が空いているからだ。英語版ではウィザーズのロゴが記されているが、日本語版はウィザーズ社の製造ではないため表記されず空いているのだ。

●「プレイヤーの書」「ダンジョン・マスターの書」

 旧版に似せた構成の冊子が2冊「プレイヤーの書」「ダンジョン・マスターの書」。
「プレイヤーの書」はソロ・アドベンチャーになっており、簡単にルールと数値の機能を習いながら、キャラクターができ上がっていく入門者仕様。

 旧版ほどタイトな“戸板”などではなく、NPCのショッキングなシーンもないが、プレイのルートによってはキャラクターの死もありえるD&Dらしい冒険になっている。

 キャラクターのクラスも、選択肢の分岐によってファイター、ウィザード、クレリック、ローグがそれぞれできあがる。キャラクター・シートも新しい書式のものが、4枚入っている。

 仲間で集まりそれぞれのキャラクターができたら、ダンジョン・マスターを決めて「ダンジョン・マスターの書」を開こう。ここには本来の判定ルール、戦闘ルール、一つの結末までのアドベンチャー・シナリオに、それ以降も遊ぶための2レベルへのレベルアップ、報酬、アドベンチャーの作成の手引き、登場させるモンスターのデータ、第4版の基本ルールでの世界である「ネンティア谷」の設定など、必要なものはそろっている。
 マップは、両面フルカラーのマップ・ポスターが付いている。

 すでに第4版を遊んでいるプレイヤーにも、背表紙の「状態」説明と、技能判定と戦闘ルールのサマリーとして、セッション中に便利な一冊だ。もちろん、収録されているアドベンチャーは遊んでからだ。

●初の日本語化となるパワーカード

 第4版の特徴である「パワー」について、初の公式日本語化されたパワー・カード。シート状態を切り離して使う。アイテムや底力のカードも含まれており、あわせて63枚ものボリュームになる。

●遊ぶのに役立つ敵味方をあらわすトークン一式

 トークンは「ダンジョン・マスターの書」のアドベンチャーを遊んだ後も、繰り返し使うことができる厚紙のトークンになっている。もちろん、「D&Dミニチュア」を使えば迫力は桁違いだが、戦闘遭遇を処理することに関しては、トークンは大いに役立つ。

●TRPGで使うダイス一式

「D&D第4版」で使うダイスが一式(d20、d12、d10、d8、d6、d4の各1個)、セットされている。つまりダイスを使うテーブルトークRPGを遊ぶのに不自由しなくなるということだ。普通にこの一式を購入するだけでいくらかかかることを考えれば、遊ぶことの出来る「スターター・セット」はお買い得感満点だ。

「ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版 スターター・セット」プレビュー

 プレビューでは、「プレイヤーの書」の冒頭、第一話「ゴブリン襲来!」がそのまま見ることが出来る!君の冒険のすべてがここから始まるのだ!

(c)2010 Wizards of the Coast, Inc.