14に行け『カンタループ-刑務所入獄』


じつのところ今回ご紹介する

カンタループ-刑務所入獄

は、ボードゲームというよりはゲームブックに分類される感じではあるのですが、まぁ過去にSDJとったゲームブックもあるので……

冒頭部分を紹介すると、

主人公名は“フック”カーペンター。凄腕の詐欺師だ。カンタループに舞い戻った彼は、町を離れる原因となったホワイトに復讐すべく、ハッカーと『赤い服の女』をそろえなければならない。しかし昔なじみのマイクが言うには、ハッカーは、いるにはいるが今投獄中だという……

ルール自体は最初のチュートリアルから初めて、最初のプロローグ会話を読んだら始まるのですがちょっととばして説明すると……
(プレイする際にはちゃんと読んでおいた方が楽しめると思います。冒頭からいろいろおっさんジョークが仕込まれています……)

まずここから必要なパーツを取り出しておきましょう。

謎のコード表と、絵葉書と、フラグ管理シートと、赤い「デコーダー」。

各ページは「行ける場所」になっています……ゲームはこちらの[01:灯台の中]から開始します。

最初の持ち物はここのポケットから……『#12 携帯電話』と『#38 拡大鏡』を取り出しておきます。
ナンバーが上になっていない場合もあるので、ネタばれに注意しましょう。

ゲーム上の操作はいくつかあって……
1)今いる場所でアイテムを使う。
手持ちのアイテムと組み合わせて、例えば「拡大鏡」を使って「調べる」と……

ここの矢印の差しているコードを隣のページから探す。


デコーダーで確認。

2)アイテム同士を組み合わせる。

アイテム同士くっつけて……ここの矢印のコードを暗号表で調べる。
デコーダーで確認。

3)アイテムがなくても調べる。

単純に書かれているコードを左のページで調べる。

ここで何かフラグがたったら、フラグチェックシートにチェックを求められる。
逆に、「○○にチェックがあったらこっちを読め」みたいな指示があるので、物語が分岐していきます。

また何か手に入れるかもしれません……とはいっても明らかにダメな組み合わせなどを片っ端から試していた場合、いろいろ情けない「称号」が渡される場合もあります。

ほかにも自由にナンバー入力する場合などがありますので、そのときはコード表に従って変換して、確認してください。

4)場所移動

矢印のページに行く。


どうやら灯台から降りたらしい。

……と、いった感じで移動先を見つけ、入手すべきアイテムを見つけ、フラグを立てて行く感じで進行します。

……とこんな感じで自由行動型のゲームブック。
しかもルート分岐ではなく、自由移動でフラグを立てるものとなりますのがなかなか類似のものが無いところ。
とにかくいろいろアイテムの組み合わせを試してそのリアクションを読むのが楽しいのですが、しっかり謎自体は結構難しめのものもありますので、ぜひぜひ挑戦を!

(ステイホームにぴったりですしね。)

カンタループ-刑務所入獄
プレイ人数:1人以上(みんなで読んでもOK)
対象年齢:16歳以上(テーマとか、ちょっと大人なジョークとかのため。システムは難しくないです)
プレイ時間:300~480分(結構テキスト量があります)
製作:Lookout Spiele
デザイン:フリーデマン・ファンダイゼン
価格:4,000円+税