ねこです『ロールシャッハ』


ワードゲームは、「ワードを考えるのが苦手」という人がいると思うのですが、今回紹介いたします

ロールシャッハ

はロールシャッハテストで知られる、左右対称のインクの染みをもとにする精神分析をモチーフにしたチーム戦のワードゲームで、この「何らかのワード」は言う必要がありません。

ただし、他のプレイヤーはあなたの心を読む必要があるのです……

かどうかはさておき。

プレイヤーは各々2人以上で構成されるチームに分かれます。

こちらがイメージカード。

こちらがワードカード。

これはチームごとの色に別れたマーカー。

ゲームはそれぞれのチームが交互に、テストチーム解析チームの役割を実行することで進みます。

テストチームの役割は……チームメイトの1人が被験者となり(順番にやるとよいでしょう)イメージとワードの組合せを作り、残りのチームメイトたちはその組合せを1つずつ当てるというテストを受けること。
一方、解析チームは……テストチームの結果を解析するため、同様にその組み合わせを1つずつ当てようとすること。

まず言葉が3つ並べられます(マーカーを置いて、どの言葉がどの記号なのかを表示する)

イメージカードを4枚並べ解析チームが解析に邪魔なイメージカードを1枚選んで箱に戻します。
(簡単すぎてもダメだからね)

被験者は各イメージカードにマーカーを置いてどのワードからどのイメージが連想できるか紐づけます。
……これが難題!
目的としてはチームメイトには当ててもらいつつ……解析チームには外してもらうことを目指します!
結構無茶ぶりな気もするけど、ワードを自分で考えるのではなく、チームメイトに「どれを選んだのか」をわかってもらうのがポイント。


分かってくれ。

さて、被験者が紐づけ終えたら、テストチームの残りの人は、イメージを1つ選んで推測し、表向きで対応するマーカーを置きます。
一方解析チームも、そのイメージがどのワードなのか相談してマーカーを置きます。

つまり、被験者の思考を、テストチームと解析チームで当てあうことになります。

マフィ……ア?

結果は
1)テスト○ 解析○
2)テスト○ 解析×
3)テスト× 解析○
4)テスト× 解析× 

のパターンとなりますが……

1と4はどちらにも点数は無し(あまりに簡単だったり的外れすぎてもダメ)。

2と3は正解チームが点数としてイメージカードを獲得します(当てたので)。

そしてテストチームが正解だった場合(1と2の場合)、テストチームだけがさらに1枚のイメージを選んで予想し、正解したら点数としてイメージカードを獲得します(同じチームのバイプッシュチャンス!)。

2枚目がこのような感じだと、2点目獲得。

しかし、最初の予想で解析チームが正解だった場合(1の場合)には、不正解だと点数を与えてしまうことになるので要注意です。

2枚目で失敗……猫じゃないんだ……!

これで1ラウンド終了。今度はテストチームと解析チームの役割を入れ替えて次のラウンドとなります。

得点の時点で4点以上かつ2点以上相手チームより多ければそのチームが勝ちとなります!

内容的にはオーソドックスではあるのですが、心理テストっぽいアートワークと、プレイ自体の軽さと気楽さ――「ワードを自分で考える」わけではないし、またイメージとワードの組み合わせを決めるに関して「いったい何と組み合わせればいいんだ」という無茶ぶり感、当てる方も「こんなの絶対無理だろ」的なカオスさ――もあって、この手のワードゲームが苦手な人にもプレイしやすさがあると思います。
何より、不思議なことに「当ててもらった」ときの嬉しさがちょっと他にない感じ。

ちょっとした人数がいる時、気軽にプレイできる連想系のゲームとしてオススメいたします。

ロールシャッハ
プレイ人数:4-10人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:15-30分/人
製作:Deep Print Games
デザイン:クリスティアン・クロース
価格:3,500円+税