そして見つけ出した魔法の書。
しかし、帰路を阻むのは魔法図書館に潜む邪悪な魔術師……
オブスクリオ
“OBUSUCURIO”は、意味的にはラテン語で「薄暗がり」的な意味で、イラストでヒントを与える「魔法の書」と、そのヒントをもとに扉のイラストから正解を出す「魔法使い」に分かれてプレイする協力型の連想ゲームです。
ただし、魔法使いのうち一人は操られた「裏切者」なのです!
プレイヤーのうち一人は、「魔法の書(グリモワ)」となります。
魔法図書館は、ここの主である邪悪な魔術師の幻影魔法で出口が隠されているのですが、魔法の書だけがその幻影を打ち破ることができるのです!
なお、本なのでしゃべれません。
どの扉なのかは、魔法の書自身のページに移すイメージで伝えるのです!
魔法の書のプレイヤーは、カードの束と、罠の袋、砂時計を受け取ります。
そして、このフォルダにあらかじめカードを8枚入れておきます。
残りのプレイヤーは「魔法使い」で、協力して脱出を図るのですが一人「裏切者」がいます(邪悪な魔術師に操られているのだ)。
中央に置かれているのは、魔法図書館のボードで、踊り場には、魔法使いのトークン……
結束を示す結束トークンは、尽きると魔法使いたちは仲間割れをしてゲーム終了となる。
ゲームの流れはこんな感じとなります。
まず、罠が発動します。
基本は1枚だけですが、前のラウンドで時間をかけすぎると、枚数が増えます。
この罠は『魔法の霧』……
「魔法の書」はカードを1枚引きます。これが正解の出口のカード。
イラストはファンタジックで、かなり良い。
これを見た後、カード2枚を引いて魔法の書にセットしてヒントをマーカーで指し示します。
マーカは「胡蝶」……夢幻の如くなり……魔法の霧がジャマだが、わかってもらえるか……
その後「魔法使い」全員に目を閉じてもらい、そのあいだ「裏切者」だけこっそり目を開けて、フォルダの中のカードを確認してもらい、最大2枚のカードを選んでもらいます。
ここから1枚選んで補充、1枚選んで補充。
わざと選ばないのもアリ。
ここから2枚選んでいたら、いまカードは3枚あることになりますが、後はカードが扉の数と同じ6枚になるまで補充してシャッフルし……
「魔法使い」たちは「魔法の書」のヒントをもとに、どこの扉に自分のトークンを置くのかを相談し、扉の前にトークンを置かねばなりません。
しかし時間制限があり、砂時計を再度セットするごとに、次のラウンドの罠は1枚増えるので注意!
結束トークンを取って、間違っていた人のキャラクターカードに置きます。今後の裏切り者探しに役に立てよう。
結束トークンは“明るい側”が尽きてしまうと裏切者を探すステップとなり、見つけ出すまで告発が続きます(そして誤告発1人につき結束トークンを2失うのだ……)。
とりあえず、今回は結束トークン5枚が失われたが、扉は一応見つかったので前進した……扉はあと6枚だ。
……という感じで進行していく、『ミステリウム』などと同様の連想のゲーム。
しかし、そこは最新のゲームということもあり、圧倒的に準備とヒントを出す「魔法の書」の手間が軽減されています。
ただし、「裏切者」の存在があるため、「魔法の書」はファイルの中の紛らわしいカードに注意していなければなりませんし、「魔法使い」たちは裏切者を告発し損ねると明らかに負けになるので、毎ラウンド脱出路を見つけ出すだけではなくだれが裏切者なのか気にかけていなければなりません(そのためには罠が増えようとも相談の時間を取るほうが大事な場面もあるかもしれません……)。
プレイヤーが2人、3人の場合は「裏切者」なしの純粋協力型ゲームとなりますが、それよりも多い人数で遊ぶ場合も「裏切者」なしで練習してもよいかもしれません。
『ミステリウム』や『ディクシット』などのイラストから連想するスタイルのゲームが好きな人はぜひプレイしてみてほしいゲームとなてっています。オススメ。
オブスクリオ
プレイ人数:2-8人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
製作:Libellud
デザイン:ラテリエール
価格:6,000円+税
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