美を知るものは孤独なり『アートライン:エルミタージュ美術館』


今回紹介いたしますのは、エルミタージュ美術館収蔵の数々の名画を使ったワードゲーム、

アートライン:エルミタージュ美術館

です。


とにかく、その使用している絵画が一番のポイント!

プレイヤーはエルミタージュ美術館の学芸員となり、各自自分のセンスでテーマを決め、展示室を充実させていきます。
ゲーム自体は、手札の5枚を全部置き切ることを目指します。

最初はカード1枚だけ置かれていますが、置かれているカードの縦横に接するように手札のカードを置き、共通するテーマをつけて、並べます。

テーマ……「子供」でここに置きます!

今後この列は「子供」のテーマに沿ったカードしか出せない。

そしてカードを出したら、1枚補充。
手番ですることはこれだけ。

しかしゲームが進むとテーマが交差した場所ができます。

「3人」と「一人」のテーマが重なる……ことはねぇよ! 誰だこんなテーマつけたの!?
もう一つ、テーマが決まっている交差点は……「子供」と「白い服の人」だな。
この場所に、「子供」と「白い服の人」の2つの展示室のテーマに沿ったカードが出せれば、手札の補充はしなくてOK!


アウグスト・フォン・ペッテンコーフェン作、「ジプシーの子供」(1855)。
服は白いし、子供だ!


出せた。

こうやってどんどん手札を出して、手札を出し切れれば勝利、というワードゲームで、ルール自体は簡単なのですが、手札の絵画と既に並んでいる絵画で共通項が見つけられず、思わぬ苦渋のテーマでカードを出す羽目になったり、あの名作をそんなテーマで……みたいな展示になったりするのがたのしいパーティーゲームでもあります。

ゲームとしては簡単な部類ですが、なんといっても使われている絵画!
このサイズでエルミタージュ美術館収蔵の作品が、ジャンルや年代も様々なものをよりすぐり96枚も収録されていますので、美術好きな方はぜひお求め下さい。。

アートライン:エルミタージュ美術館
プレイ人数:2-5人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:30分
製作:Hobby World
デザイン:フィル・F・ティーンク
価格:3,000円+税

ルーブルやニューヨークなどの、ほかの美術館テーマで続きを出してほしい……