そうだわ、”喜びの白い道”っていうのはどう?『アーボレータム』


商品の発売日のスケジュールと言うものはいろいろな理由で遅れるものですが、私が知ってる限りの発売スケジュールのハナシで一番ぞっとしたのはフィギュアがらみの発売日で、正規品と海賊版が同時に作られていて発売が遅れた話しかな……(ここの152話とかね)。

と言うわけで今回紹介いたしますのは発売が遅れていました、樹木園をつくるカードゲーム、
アーボレータム
です。

プレイヤーは手札をマネジメントしつつ、魅力的な樹木園を作ることになります。
ほんと、ようやく出たよ。

まずはこの美麗なコンポーネントを……

Z-MAN Games、コースター封入作戦は止めたらしい。前に入ってたゲームも再生産分から入ってないよ。

使うカードは4人だと全部入れて10種類。

人数に応じて減らします。2人なら8種類。数字はそれぞれ1から8まで。


ハナミズキ


オリーブ


ジャカランダノキ


カッシア


ヤナギ


ホウオウボク


オーク
ナラとかカシとかの仲間。


マグノリア
モクレンの仲間。


リラ
ライラックとも。


カエデ

カードは美麗で、ルールはシンプル。

手札は7枚で、毎ターンプレイヤーは「カードを2枚引いて、1枚自分のアーボレータム(樹木園)にプレイして、1枚自分の捨て札山に捨てる」を繰り返します。
カードを引くときは山札から引いても、捨て札山(誰の捨て札山でもOK)から引いてもかまいません。
カードを引けなくなったらゲーム終了。

ゲームの目的は、カードの連なりである『小路』をつくること。

  • 1)並べたカードの最初と最後のカードは同じ色で(間は何色でもOK)
  • 2)並びのカードは昇順になっていること(数字は飛んでいてもOK)
  • 3)ただし、その色の『小路』を数えることができるのは、手札に残ったカードの合計数値が一番大きなプレイヤーのみ


手札のホウオウボクとマグノリアの数字の合計が、他のプレイヤーより多かったので得点できたよ!


4点の小路と5点の小路で合計9点。

基本的に点数は『小路』ごとの枚数で、そのほかにボーナスがいくつかあったり、手札の8が無効になる場合があったりするなどのルールがある程度ですが……ゲームは結構考えないと勝てない系。
盤面と捨て札の山とを見ながら、他の人の手札を予測しつつ、どの色の『小路』を点数とし、そのために手札にはどれくらいのその色のカードを貯めるべきか……かなり悩みどころの多いじっくり系。たくさん並べたら点数は大きくなりますが、手札にその色のカードが無いと点数にならないし、他のプレイヤーもその樹の小路を狙ってるかもしれません。
見た目に騙されてはいけません。

チョット場所は取りますが、ルールは簡単ですし、じっくり悩めるアブストラクト風なカードゲームとして初心者から上級者まで広くお勧めできます。

アーボレータム(Arboretum)
プレイ人数:2-4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分+(タイブレイク判定後でも引き分けの場合5年)
製作:Z-MAN Games
デザイン:ダン・カッサー
価格:2,600円+税