クアリッタの音楽室 「歌姫と歌術 1」 |
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みなさま、こんにちは。瑠璃の歌姫クアリッタです。 今回は、歌姫と歌術、歌術の方法としての織り歌に関してお話しましょう。 歌姫としての力を認められた人が、歌姫の首飾りを授かり、織り歌を歌うことで、超常の現象を起こすのが"歌術"です。 機奏英雄にご理解しやすい言い方をすると、歌術は魔法、歌姫は魔法使い、織り歌が呪文、といったことになるようです。 機奏英雄の皆さんは絶対奏甲で戦う際に、歌姫の織り歌を背に戦われるわけですが、このときの織り歌が、歌術のすべてではありません。 とはいえ、まずは機奏英雄を支援する歌術についてお話します。 歌姫は、絶対奏甲が戦闘を行う場所とは離れた場所にいます。そこから絶対奏甲に備わっている<ケーブル>という、幻糸を利用した遠話の仕組みによって、機奏英雄と意思の疎通をする他、織り歌の効果も及ぼしています。この織り歌には、絶対奏甲の幻糸鉄鋼を活性化し、機奏英雄1人では歩くのがやっとの絶対奏甲を、まるで人間の戦士のように、武器をふるい、戦う存在に変える効果があります。 「Ru/Li/Lu/Ra On Line」での戦闘場面では、この歌術は描かれず、特殊な効果がある織り歌が歌われたときに、歌術が効いたかどうか、その効果はどうであったか、という描写がされます。 ですが、基本的な構造の絶対奏甲の戦闘では、常に歌姫の歌術支援があるのです。 では、ここまでご紹介した「絶対奏甲の戦闘を可能にする」歌術と、特殊な効果の歌術とを、歌姫は1人で一度に歌っているのでしょうか。 実は、戦闘時の特殊効果を発揮する織り歌は、「絶対奏甲の戦闘を可能にする」歌術の効果も併せ持つのです。 もちろん、支援のみの歌術の織り歌とは曲として異なるのですが、歌姫はこの異なる曲を途切れることなく、変調しながら継ぎ目なく歌います。 このあたりが、歌姫としての能力の差がつくところで、この歌と歌のつながりが粗雑ですと、戦っている絶対奏甲の動きは鈍り、隙ができることになります。 戦いの中の一瞬の隙が、どれほど危険なものであるかは、機奏英雄の皆さんは、よくご存知でしょう。 戦闘に関係しない歌術については、次回にご案内します。 |