ノイエンはいはーい、萌黄の歌姫ノイエンです!今回の「アーカイアの車窓から」は、ファゴッツのザンドカイズから、カタリナさんと一緒にお送りします。
カタリナこんにちはっ!カっタリーナで〜す。
ノイエン相変わらずファゴッツはあっついところですね。
カタリナもちろん。砂漠の国ですからね。
ノイエンだけど今日いるザンドカイズは、海辺で水は多いし、海から吹く風がさわやかよね。
カタリナそうそう。お金のある商人さんとかはね、両方に家があって通う贅沢者もいるみたい。でなきゃ数日お休みにするとかになると、避暑にザンドカイズに来たりするとか。
ノイエンそれで町の内陸部の高台には、大きめの建物が多いと思ったら別荘だったりするのね。
カタリナそうですよぉ〜。うちも小さいけど、ファゴッツランドの屋敷とザンドカイズに小さい別宅をもってまぁす。いいでしょ。
ノイエンいいないいな。それじゃザンドカイズはファゴッツ国内では避暑地なんですか?
カタリナそれだけではないです。やっぱり商業の国の大きな港だから、貿易のことを紹介しないとダメでしょ。
ノイエンなるほど。ヴァッサァマイン、トロンメル、シュピルドーゼそれぞれと定期航路があって、人も荷もたくさん行き来してるんです。
カタリナ陸路も大事だけど、砂漠を行き来するのは装備もコツがいるし、船便の方が大きなものや沢山のものを運べるしね。費用はかかるから、もうけと相談だけどぉ。
ノイエン・・・さすがファゴッツ旧家の娘。人も多いですよね。
カタリナそう。砂漠越えは人にも体力がいるし基本的に歩きだから、歩く必要が少ない船便を使うひとも多いです。
ノイエン確かに船は便利ね。便もたくさんあるし。だけど船の上で苦しんでいた人もいたわよ。
カタリナ船酔いですねぇ〜。ハルフェアみたいな本島と行き来かあってに船をよく使う人たちは平気だろうけど、本島に住んでいる人はあまり使わないからね。ポザネオ島くらいかな?
ノイエン船酔いも砂漠にも強くないと、ファゴッツ商人見たいにはなれないのね。
カタリナそうね〜。ノイエンはへっちゃらそうね。
ノイエンもっちろん。萌黄の歌姫の銘はダテじゃなくてよ。
カタリナクアリッタは顔色がよくなかったみたいよぉ〜?
ノイエンだいじょぶだいじょぶ。気にしないで。気にすると次の船便に乗れないから。
ということろで、今回は砂漠の国の港町、ザンドカイズからお送りしました。

§ ザンドカイズ(ファゴッツ)

地図
ファゴッツランドのすぐ北東にある中規模の港町。 ヴァッサァマインのヴォレアインカウフェ、トロンメルのヴェステエンデ、シュピルドーゼのノルデンハフェンシュタットという、大国の大規模な港湾都市との間に定期航路を持ち、東海の貿易の要となっている。
海に面していないファゴッツランドの海への玄関として機能しており、国土の大きな部分を砂漠が占めるファゴッツにおいて、その国家の機能のほとんどがファゴッツランドとこのザンドカイズに集中している。その点においては、ファゴッツの住人たちにとっても重要であるし、他の国家やその人々にとってもファゴッツランドと同等の重要度を持つ都市である。
海上貿易に限ったことではないが、ファゴッツは大国の間にある地理を生かして、直接取引がしづらい国の間で、商人の交易の仲立ちをすることでも大きい利益を上げている。
また、評議会や黄金の工房などがファゴッツの特定の商人と契約を結び、交易や物資・人員の調達などを行っていると、まことしやかに囁かれている。
ファゴッツの商人は、商人であると共に腕利きの旅案内人でもあり、秘境の探索などに向かう歌姫や学者にガイドとして雇われるような者もいる。