ファゴッツランドのすぐ北東にある中規模の港町。
ヴァッサァマインのヴォレアインカウフェ、トロンメルのヴェステエンデ、シュピルドーゼのノルデンハフェンシュタットという、大国の大規模な港湾都市との間に定期航路を持ち、東海の貿易の要となっている。
海に面していないファゴッツランドの海への玄関として機能しており、国土の大きな部分を砂漠が占めるファゴッツにおいて、その国家の機能のほとんどがファゴッツランドとこのザンドカイズに集中している。その点においては、ファゴッツの住人たちにとっても重要であるし、他の国家やその人々にとってもファゴッツランドと同等の重要度を持つ都市である。
海上貿易に限ったことではないが、ファゴッツは大国の間にある地理を生かして、直接取引がしづらい国の間で、商人の交易の仲立ちをすることでも大きい利益を上げている。
また、評議会や黄金の工房などがファゴッツの特定の商人と契約を結び、交易や物資・人員の調達などを行っていると、まことしやかに囁かれている。
ファゴッツの商人は、商人であると共に腕利きの旅案内人でもあり、秘境の探索などに向かう歌姫や学者にガイドとして雇われるような者もいる。
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