2010年度ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)の発表がされました。
ノミネート作品はアルファベット順に、
アラカルト(A la carte)
ディクシット(DiXit)
フレスコ(Fresko)
アイデンティク(Identik)
ロール・スルー・ジ・エイジズ(Im Wandel der Zeiten – Das Würfelspiel: Bronzezeit)
の5作品でしたが結果は・・・
フランス・アスモデ社の『ディクシット(DiXit)』でした!
今回の受賞は昨年の『ドミニオン』に続き、ドイツ以外のメーカーからの受賞となりました。
ゲーム自体はフランスのメーカーが得意とする美しいグラフィックスが特徴的なゲームです。
幻想的なイラストが描かれたカードを各プレイヤーに配り、手番の『語り部』プレイヤーがそのカードのうちの1枚を、自分がふさわしいと思う説明とともに裏向きにして出します。
そのほかのプレイヤーは、今の説明にふさわしいと思う手札を語り部に渡します。
それらのカードを良く混ぜて、表向きにして公表します。
この中からプレイヤーは、語り部が出したカードと思うカードに投票をし、
1)全員が語り部のカードに投票した/誰も投票しなかった
語り部=0点 プレイヤー=2点
2)それ以外
語り部=3点 語り部のカードに投票したプレイヤー=3点
自分の出したカードへの投票1つ=1点
つまり・・・
語り部はまったくはずした説明をしてもだめ、説明が簡単すぎてもダメ。
プレイヤーは語り部のカードを当てつつ、他の人が間違って自分に投票してもらえるようなカードを選んで出す必要がある
というわけです。
このあたりもロジックなゲームが得意なドイツ人とは違い、感性的なゲームのデザインが得意なフランス人らしいシステムです。
イマジネーションと表現力とコミュニケーション能力が問われる、文字通り子供から大人まで楽しめるゲームです。特に他の人の感性がうかがい知れるところが思わぬ発見があって面白いところといえます。
今回の受賞を機に、ぜひプレイしてみてください。
ディクシット(Dixit)
プレイ人数:3人~6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約30分
ゲームデザイン:Jean-Louis Roubira
発売:Asmodee/ホビージャパン
日本語ルール付き
価格:4,500円+税
1件のコメント