トリックテイキングのカードゲームが最近の流行りですが、色々テーマに合わせた味付けがしやすいのも作品が増えている理由になってる気もします……
タックス・ザ・リッチ 富裕層に課税せよ

も、テーマを階級闘争・社会運動になぞらえたちょっとシニカルな内容となっています。
ゲームは3ラウンド行い、各ラウンドの進行は2段階に分かれています
ビディング
ビディングボードを使用して競りを行います。
数字は獲得目標トリック数。色は「切り札」色で、最初の人は1段目のいずれかの列に置き……
続く人は
1)マーカーを列の右のいずれかのマスに動かす
2)マーカーを上の段のいずれかのマスに動かす
3)パス(パスをしても次にビッドする機会はあります)


のいずれかをします。
連続で全員パスしたら競り勝った人が「党首」に決定。
そし党首は今までの競りを鑑みて、いずれかのカードを指定し、そのカードを持っている人は「盟友」となります。
ラウンド終了時に「党首」と「盟友」が獲得目標トリック数以上獲得できればボーナス点、未満ならそれ以外のプレイヤーにボーナス点が与えられることになります。
トリックテイキング
- 開始プレイヤーから順にカードを1枚ずつプレイする
- プレイするカードは、最初に出されたカード(リードカード)と同じ色をプレイする義務がある(マストフォロー)
- 出来ない場合は他の色のカードをプレイする
- 各自が1枚ずつカードをプレイしたら、一番強いカードをプレイしたプレイヤーが出されたカードをすべてとる(出された「トリック」を「テイキング」する)
強さの順は:
1)切り札の色で数値の大きいカード
無ければ」……
2)最初に出されたカードと同じ色で数値の大きいカード
となり、ここまでは普通のトリックテイキングカードゲーム。
このゲームのテーマらしい特別ルールとしては……
不適切なリーダー
最初にプレイするカードとして一番数字の大きい《大統領(12)》はプレイできない。
リーダーとして不適切なのでリード出来ないのだ……
社会階級革命
カードを1枚プレイした時点で、手札を公開し、その手札がすべて「赤旗」だった場合その時点で「社会階級革命」が起こり、数字の強弱が逆転します!!
とはいえ、革命を起こしたものが勝利するとは限らない……
その後はカードを公開してプレイすることになってしまいますが、「赤旗」のカードは《貧困層(1)》《母親(2)》《労働者(3)》《教師(3.5)》と数字の小さいカードだけなので、まぁ何とかなるでしょう……

富裕層に課税せよ
もっとも数字の低い《貧困層(1)》でトリックを獲得した場合、最もトリックを獲得しているプレイヤーのトリックを1つ盗むことができます(階級闘争!)。
※ゲームのルール的には「盗む」とありますが、これは「富の再配分」 ……とのことです。
なんと革命的なゲームでしょう!!
このように、テーマに沿ったちょっとしたひねりだけで、独特なプレイ感になっています。
得点
ラウンドごとの得点は、獲得トリック数とボーナス点。
「党首」と「盟友」が合計で目標トリック数以上を獲得できていれば「党首」と「盟友」が、獲得できていなかったらその他のプレイヤーたちがマーカーの右のボーナス点を獲得します。
ラウンドが進むほどボーナスは大きいのでトリックを取るだけでなく、この予想を達成する/阻止するのも大事!
また、追加のルールとして貧困層ではなくフェミニストが革命を起こしたり(「社会階級革命」と「フェミニスト革命」は両立しない……どちらかしか起こせないず、女性キャラクターの数値に+10される)……

※強弱の関係はこうなる。ゲーム的には「女性」がすべてフェミニストではない点にも気を付けよう!
《大統領》と《貧困層》以外のカードにも特殊ルールを加えることを可能とするルールカードなどの上級ルールもあり。
※毎ラウンド1枚増やす、最初から「シナリオ」として組み合わせを決めるなどの使い方があります。ちょっとゲームがカオスになります。
トリックテイキングのゲームとしてはかなりオーソドックスで基本を押さえた造り。
プレイもしやすい一作としてオススメいたします。
タックス・ザ・リッチ 富裕層に課税せよ
プレイ人数:3-6人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:20分
製作:ALION
デザイン:クリスティアン・A・オストビー、キェルティル・スヴェンセン
価格:3,850円+税


