完全情報、運なしのバチバチの読みあいのゲーム……実力だけがものをいう、思考の戦い……
広場 -数の石庭-
もそんなバチバチの読みあいのゲームとなります。
各自が受け取るのは、1から9までの数字が書かれた「石」が9個……これは裏面にも数字が書かれていて、裏表を足すと合計10になります。
あと「庭石トークン」がプレイ人数と手番順にしたがって配られます(後手番のプレイヤーが少ない)。
ボードは3×3のマス目で区切られた、9枚のタイルを正方形に組み合わせて作ります。
各タイルは幾つかのマスで出来た「庭」が複数と、「錦鯉」がいる池が1マスあります。
渦巻のところは初期配置マスで、錦鯉の池とは隣接しないようにしましょう……
広大な池を眺めることができる庭園に……
ゲームは手番ごとに石を置いていき、全員が全部の石を置ききったらゲーム終了。
各庭ごとに置いた石の数字の合計が多い人が、マス数に等しい点数を得ます(同点なら両者)。
錦鯉は隣接するマスに置いた数字の合計が一番少ない人が獲得でき、単独勝利した庭1つの点数を倍にしてくれます。
(使わなかったら1つ1点)
……だけならそうでもない、アブストラクトな陣取りゲームですがもうひとひねり。
「数独」と同様に、石を置く際には制限があり、最初に石が置けるのは開始位置(◎のところ)で、石を置く場所の縦横列に自分の意思がないとだめですが、置く石の数字と縦横の列に石と同じ数字、同じ庭に(ここは数独とちょい違う)同じ数字の石はおけません!
さて、最後の1個はどこに置くといいのだろう……
※注:写真にはプレイミスがあります……落ち着いて素数を数えるんだ……
あと、「庭石」トークンは手番中終了時に追加で置くことができて、置かれたマスには他の物は置けなくなります……
つまり、数字によるマジョリティをにらみつつ、置いた数字によってほかの庭にその数字を置けなくするように考えなければならないのです!
庭によっては、そこのマジョリティを取るのではなく、錦鯉トークンを獲得するために可能な小さい数字の石を置く必要もあるでしょう。
石の数字は裏表の合計が10になるのもポイント。同じ数字は5以外は2回使えます。
ルールは簡単でわかりやすいしすることは単純ですが、じっくりほかのプレイヤーの意図を読んで行くことになりかなりやりごたえのあるゲームとなっています。ゲームとして「目指すべきこと」もわかりやすいし、パズル好きなら誰でも知ってるであろう「数独」アレンジの石の配置制限ルールにより、ボードゲーム初心者の方も誘いやすいゲームとなっております。
広場 -数の石庭-
プレイ人数:2-4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:60-90分
製作:Funnyfox
デザイン:ジョアン・ベンヴェヌート、アレクサンドラ・ドロワ、ベルトランド・ルー
価格:3,000円+税