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モンスターマニュアル モンスター図鑑

イネヴァタブル
 秩序にして中立なる次元界メカヌスから来るもの、イネヴァタブル(避けがたきもの)は宇宙本来の法の執行のみを目的とする人造クリーチャーである。  
各型のイネヴァタブルは、それぞれ特定種類の“違犯”を罰するために設計されている。そうして宇宙の基本原則に違犯した個人や集団を狩りたて追いつめる。その原則とは“罪ある者は罰せられるべし”、“契約は守られるべし”、“生ある者いずれは死すべし”といったもの。  
イネヴァタブルは製造された時点で最初の任務を受け、そうして違犯者を見つけだしてしかるべき罰を与える。宣告はすなわち死というのが普通だが、イネヴァタブルの中には違犯者たちを殺すのではなく罪のつぐないをさせようとして、ギアスマーク・オヴ・ジャスティスを使って相手の服従を確実にする者もある。任務を受けた瞬間から、イネヴァタブルは完全に目標だけに集中する。どれほど道が険しかろうと、どれほど達成が難かろうと、仕事をやってのけようとする。海を渡る手だてが他になければ、波間に歩み入って水底を渡り、数カ月の後に別の大陸に上陸するのである。  
イネヴァタブルはひたすら獲物を追い、他のことは何も考えないが、それでも罪なき者を騒がさぬようにという命令は受けている。とはいえ獲物の共犯者を討ち取ることは差し支えない。これはイネヴァタブルのプログラム(行動命令)内部に葛藤を引き起こすことがある。結果、最も効率の良いイネヴァタブルといえども、一時メカヌスに呼び戻されて再プログラムを施されることがある。  
イネヴァタブルは任務達成のためには躊躇なく一身をなげうつが、自殺的な行動はとらない。負けそうな時は引いて、互角の勝負のできる手を探す。不退転の決意を固めてはいるが、反面、辛抱強くもある。任務に役立つなら他の者と手を組むこともあるが、長いあいだ仲間でいることは往々にして難しい。というのも、長いことイネヴァタブルと一緒にいる者は、イネヴァタブルが目的のために躊躇なく仲間を捨て駒にすることにも気づくからである。  
イネヴァタブルは任務を完了したなら、土地を徘徊し、周囲の生き物をじっと観察する。原則に対する新たな侵犯を確認したら、その時は新たな任務を得たことになる。イネヴァタブルは観察中は群集の中にいることが多いが、自分を見ている者もいるということには気づかないようである。イネヴァタブルのことを知っていて、身の丈12フィートで黄金の鎧を着た像が近くをうろついていると聞いた者は、これを探して事件の報をもたらし、イネヴァタブルに容疑者を片付けさせようとすることがある。とはいえ、イネヴァタブルは個体によってプログラム上の個性があるため、引き受けてくれるという保証はない。  
イネヴァタブルの型はさまざまだが、みな黄金と白銀づくりで機械仕掛けのクリーチャーである。生身のクリーチャーなら筋肉のあるところに、歯車とピストンがある。目は嚇々たる黄金の光を放っている。  大方の人造クリーチャーとは違い、イネヴァタブルには【知力】の値があって、物を考え、学び、思い出すことができるという点に注意されたい。  
イネヴァタブルは地獄語、天上語、奈落語、それに最初の獲物の母語を話す。