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『魔物の書T』 デーモン紹介

ゲクブ

 鮮血の金臭い匂いが奇妙にも空中を漂っているが、血はどこにも見当たらない。同時に、思い出せない悪夢の嫌な感じをどうしても拭い去ることができない。その悪夢の意味がわかれば誰かの生命を救うことができるかもしれないのだが、どうしても思い出すことができないのだ。


 ゲクブはほとんど常に寄生体として活動する。宿主に憑依したら、通常は騎乗者の役割を演じる。その場合、宿主はそれまでと変わらずに生活することができる。ゲクブが憑依した犠牲者のなかには憑依されたことすら知らない者がたくさんいる。いずれかの時点でゲクブは退屈して行動を起こすかもしれない。もしくは新たな宿主を欲しがるかもしれない。いずれの場合でもゲクブは活動を開始する。宿主に殺害やその他の忌まわしい犯罪を行わせるのだ。もはやそれ以上罪を犯すことができなくなるまで。
 ゲクブは“夢見る入り江”(第230階層)で自然発生し、周囲を取り巻くアビスの混沌の生の素材と融合することによって生命を獲得する。新たに形成されたゲクブは自身の源である夢の一部を遠い記憶として思い出すことができるかもしれないが、通常は自身のいかなる真の本質よりも、現在の宿主がその性質を規定する。