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サイバーウェアを駆使して人の限界を越えろ! 『d20サイバースケープ』 7月31日(火)発売!

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はじめに

 「なるほど、君の言うとおりかもしれん、彼女の修復は可能だろうさ。だがな、それほどの投資をしたとなれば、よほど頼もしい戦力に生まれ変るのだろうと部下どもが期待しはじめるんだ。同額を装備に投資した特殊部隊チームにできなくて、彼女だけに実行可能なことがあるとでもいうのかね? 科学の進歩は実に素晴らしいことで、歴戦の勇者に手を差し伸べることにはわたしも賛成だが、そのためにはな、正当な経費であることを証明せにゃならんのだよ」

...ヘンリー・ハーキン将軍より現場指揮官シルバースミスへ


 サイバースケープは、考えうる限りのサイバーウェアに彩られた世界である。サイバーウェアとは、生命あるクリーチャーの身体の一部分に成り代わる人造部品のことであり、義足から完全な代替身体までのあらゆるものを包含するが、それらは単なる代替品ではない。機械装置、生化学、魔法、サイオニクスなど駆動源は様々であるが、単純な手足の代替物から生化学による脳活性装置(ブレイン・ブースター)や心霊回路(サイキック・サーキットリー)、さらには槽(ヴァット)培養の特殊臓器、ウェットウェアの毒物フィルター、移植された動物の鉤爪、骨にルーン文字を刻みつけるボーン・ルーンなど、種々様々な装置類を包含する概念なのだ。

 本書は、d20 Future(未訳)のCybernetics(サイバネティックス)ルールに準拠しており、完全な互換性を有するのみならず、ルールの拡張や代案、明確化までを提供するものだ。サイバーウェアの種類が大幅に追加されたばかりか、キャンペーンにサイボーグ技術を導入する新たな方法も用意されている。『d20サイバースケープ』を利用することで、様々なゲーム設定を拡張することができる。現代版ファンタジーはもとより、古きよき西部、はるかな未来、正真正銘の中世などなど、ありとあらゆる舞台に適用できるのだ。


他のd20システム製品とセットで使うには

 『d20サイバースケープ』は、『d20モダン 基本ルールブック』との連動を前提にデザインされており、読者はd20 Futureをも参照可能であることが想定されている。とはいえ、異なる設定にサイボーグ技術を導入するための情報も一通り用意されており、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をはじめ、d20システムのいかなるゲームにも応用が可能だ。


サイボーグ技術レベル

 あらゆる技術がそうであるように、サイボーグ技術も各種の技術レベル(PL)に細分化され、その仕組みはd20 FutureのP.5にあるものと同様である。単純この上ないサイバーウェア(木製の入れ歯、義足、鉤義手)を、患者にネジ留めしたり突っ込んだりするくらいなら低いPLにおいても可能だが、世間一般でまっとうなサイバーウェアと評価されるものが登場するのは、PL5の末になってからだ。PL6ではさらに進化した機器が登場し、PL8にもなると、サイボーグ技術は普及してありふれたものとなる。
 それはそうと、キャンペーンにおけるサイボーグ技術の技術レベルは、必ずしも他の技術と同一である必要はない。高レベルのサイボーグ技術は取り入れながらも、それ以外の先進機器は採用したくないキャンペーンでは、サイボーグ技術レベル(サイバーPL)を基本PLよりも高く設定すればよい。一例を挙げれば、我々が暮らす日常社会に酷似してはいるが、人工器官をもつスーパー・スパイが珍しくもないキャンペーン世界は、PL5(サイバー6)がふさわしい。通常、キャンペーンにおけるサイバーPLと基本PLとの差は、1レベルまでに抑えるべきだが、限られた人物のみが入手可能な稀少なサイバーウェアに限っては、キャンペーンのPLより2レベル高くても構わない。
 サイバーPLがキャンペーンのPLを上回る設定においても、高いPLが許されるのはあくまでサイバーウェアのみであり、それに付随する機器は、一般のPLにとどまる。たとえば、PL5(サイバー6)のキャンペーンにおいて、キャラクターはPL6機器である外付型武器マウントを取り付けることが可能だが、そこに外付けできる武器はPL5までのものに限られる。つまり、たとえばレーザー武器は、キャンペーンのPLでは手が届かないものであるために、使うことができないのだ。
 サイバーウェアが科学技術によるのではなく、魔法やサイオニクスにより駆動する場合でも、やはりPLの設定は必要である。PLは、キャンペーンにおけるサイボーグ技術の到達度の上限を規定するものだからだ。しかし、魔法などによる装置のPLは、キャンペーンにおける現実のテクノロジーの発達度とは無関係であることから、この場合には例外的に、キャンペーンのPLとサイバーPLが2レベル以上異なってもよい(PL3のキャンペーンにサイバーPL7の機器が存在しても構わないわけだ。もっとも、そうなると標準的なファンタジー・ゲームとはかけ離れた雰囲気となることは自明であるが)。



d20サイバースケープ プレビュー(発売日まで定期的に更新します)
※プレビューの文章はいずれも製作段階のもので、製品版とは一部異なる可能性がございます。予めご了承下さい。
インプラント・ハック サイバーウォリアー バイオニック・エージェント 第1章:サイボーグ技術
第2章:サイバーウェア標準ルール 第3章:コンピューター・ネットワーク 第4章:鏡のむこうのサイボーグ技術 第5章:サイバーレイヴ・キャンペーン