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キャラクター列伝 番外編

『プレイヤーズ・ハンドブックU』サンプルキャラクター

データ作成・文:塚田与志也/イラスト:添田一平

原始の蛮勇と古代の力の英雄たち
 きらびやかな街の光と、荒野の深き闇の中から英雄たちがやってくる:ダンジョンを探索し、怪物どもを蹴散らし、悪に戦いを挑むために。
 基本ルールブック『プレイヤーズ・ハンドブック』の続刊にあたる本書から、この世界を維持し支えている精霊たちから力を引き出す新たなパワー源、“原始”が導入される。この『プレイヤーズ・ハンドブック2』では、原始をパワー源とする4つのクラス(ウォーデン、シャーマン、ドルイド、バーバリアン)とともに、秘術系と信仰系のクラスを4種類(アヴェンジャー、インヴォーカー、ソーサラー、バード)紹介する。

『プレイヤーズ・ハンドブックU 第4版』
定価:6,930円(本体6,600円+税)
発売中
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“風の言葉”リーラン ノームのバード

 知識を生かし、後方支援と敵への嫌がらせに長けた便利屋
 バードは武器と装具を併用して戦うクラスだが、このキャラクターはジャヴェリンと楽器による遠隔攻撃をメインとして戦う。《バードの知識》特技と高い知力ゆえにモンスターの能力を把握する能力が高いのも、立派な武器になるだろう。
 回復パワーの霊感の言葉は、強化特技によってクレリックを上回る回復力を誇る。一時的ヒット・ポイントを与えるパワーも多いため、ヒット・ポイント回復に関しては万全だ。また、味方を(移動やシフトではなく)横滑りさせるパワーが多いため、移動困難な地形やつかみ攻撃にも強い。
 バードの攻撃パワーは、敵を転ばせたりペナルティを与えたりといった嫌がらせ的なものが多い。嫌がらせに耐えかねた敵がむりやり前線の味方を突破して君に襲い掛かってくるようなら、フェイド・アウェイで消えてしまおう。指揮役としてのバードの能力は、声さえ聞こえていれば仲間から見えなくてもかまわないので問題はない。
 バードの真価は戦闘以外の場面で発揮されるべきだという人も多いだろう。バード専用の儀式(儀式というより演奏会だが)は楽器以外に費用がかからないので、気軽に使うことができる。そしてもちろん、〈交渉〉や〈はったり〉はバードの独壇場だ。


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“大地を踏みしめる者”ヴァック ゴライアスのウォーデン

 自然の力を盾にして敵を引きつける頑強な岩巨人
 ウォーデンは他の防衛役と異なり、敵の攻撃を防ぐのではなく“喰らって耐える”クラスだ。盾を使っていないせいもあるが、このキャラクターのACの低さとhpの高さからもそのことが見て取れるだろう。もう1つの弱点である反応防御値の低さは、執拗なる豹の形態による変身で多少はカバーできる。
 防御の低さと引き換えに、このキャラクターの攻撃力は通常で2d6+9ダメージという高さだ。1ターン目の攻撃は《勝者の斑紋》によってほぼ確実にヒットするため、大ダメージに驚いた敵はマークされていなくてもこのPCを狙うだろう。
 ウォーデンは毎ターン自分に隣接する敵全員をマークすることができるが、敵から味方への攻撃を直接妨害する手段は少ない。ゴライアスならではの運動能力の高さを生かして積極的な位置取りを心がけ、鷲掴みする大地で敵を転倒させて敵の攻撃が仲間に向かわないようにしよう。
 石の頑丈さによるすべてのダメージに対する抵抗力、クラス特徴の“命の泉”による追加のセーヴィング・スロー、そして底力を使えば17hpを回復しつつ1ターンの間ダメージに+4のボーナス。このキャラクターは大地のごとく頑丈で、大自然の生命力に溢れている。


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“怒れる剣”シャラヤ デーヴァのアヴェンジャー

 何度でも生まれ変わっては神の力を敵の頭上に振り下ろす
 受肉した天使の転生体であるデーヴァは、聖なる力([光輝])と不浄なる力([死霊])の両方に抵抗力を持つ。種族パワーは任意のダイス・ロールを行なった“後に”1d6を追加できるというものであり、目標値が最初から判明しているセーヴィング・スローなどでは絶大な効果を発揮する。
 アヴェンジャーは撃破役だが、PHBの撃破役系クラスのような追加ダメージ能力は持たない。その代わり、滅殺の誓言によって指定した敵に対しては攻撃ロールを2回ロールして好きなほうの目を用いることができる。もともとダメージの大きな両手武器を使っていることもあり、安定して大きなダメージを与え続けることが可能だ。
 ただし、滅殺の誓言の利益を得るためには、他の敵と隣接していてはならない。このため、アヴェンジャーは撃破役にしては高めのACを頼みに戦場を動き回る必要がある。敵の機会攻撃を受けたら受けたで、“応報の宣告”による追加ダメージが発生するので問題はない。  このキャラクターは近接攻撃に特化しているが、信仰系クラスであるアヴェンジャーには聖印による遠隔攻撃や回復能力、瞬間移動能力なども備わっており、パーティの構成やキャンペーンに応じて多様なキャラクターを作れる。


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“引き裂く双手”スノウ レイザークロー・シフターのドルイド

 凶暴な野獣と人間、二つの姿を使い分けるしなやかな戦士
 ドルイドは無限回の変身能力によって戦い方を自由に大きく変えられる制御役クラスだ。人型形態の時はウィザードに似て、遠隔範囲攻撃で雑魚を一掃したり敵の移動を妨げたりする。狭い場所でのイバラの壁は一発で戦況を激変させるだろう。
 いっぽう野獣形態に変身したドルイドは、前線で敵を翻弄する制御役のモンスターに近いキャラクターになる。近接基礎攻撃で敵を移動させたり減速状態にできる上(機会攻撃でこれができるのは大きい!)、遭遇毎や一日毎のパワーを使えば肉食獣のような恐るべき連続攻撃を繰り出せる。
 このドルイドは主に野獣形態で戦うキャラクターだ。レイザークロー・シフターの種族パワーと特技によって、重傷になった時点で移動速度+2、ACと反応防御値+1、戦術的優位を得てのダメージ+2という大きなボーナスを得られるため、雑魚の処理が終わりしだい積極的に前線に出て挟撃を狙いたい。
 ドルイドは戦闘以外の局面でも活躍の場には事欠かない。【判断力】に基づく技能がすべてクラス技能であるため、〈知覚〉や〈自然〉を初め使用頻度の高い技能はのきなみ高い判定修正値を誇る。また、自然の化身による変身能力は潜入や偵察など実に幅広い使い道があるだろう。


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