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戦士大全 上級クラス

ドランケン・マスター
 武術を学ぶ者は、この世に無数の門派があり、各派にそれぞれ支持者もいれば悪口を言う者もいるのを目のあたりにすることになる。とはいえ、酔拳ほど風変りな、物議をかもす門派は滅多にない。酔拳の使い手は、あたかも酩酊したかのように体をそらしたりよろめいたりして、打撃という打撃をかわしてしまう。攻撃についても同様で、けつまづきでもしたように体を低めて放つ一撃は、不意をついて相手を襲うのである。しかもひとたび実際に酒を飲むや、真に恐るべき膂力と勇猛を発揮する。ドランケン・マスター(酔拳使い)の名は伊達ではない。
  これほどの力を持ちながら、ドランケン・マスターは他の門派の支持者からはほとんど尊敬されない。それも道理で、酔拳には代償があるのだ。戦闘の後、何時間も酔っぱらったままで、居酒屋で意味をなさないことをつぶやきながら半睡状態ということも珍しくない。他の禁欲的な門派にしてみれば、これが面白かろうはずはないのだ。しかも酔拳と対立する門派の者には心配事が一つ増える――なにしろ酒場で酔漢を見ても、それが無害なごろつきか、手のつけられないドランケン・マスターかわからないのだから。
 酔拳門の中核をなすのはモンクである。ドランケン・マスターになったことで、元々所属していた門派や僧院に対しては若干きまりの悪い思いをすることになるのは仕方がないところ。とはいえ、水際立った酔拳の冴えを実地に見せれば、旧来の門派のうるさがたも、さすがに口をつぐむこともある。モンク以外のクラスからドランケン・マスターになる者は稀である。門人たちの語るところでは、むかし北方から来た1人の野蛮人が「一時的にドランケン・マスターになった」こともあるというが。
 ドランケン・マスターは、酔拳を教えるにふさわしい若者がいると見たなら、まず遠くから相手を観察し、折を見て酔拳の技を披露する。相手がこの新奇な技に興味を示すようなら、ドランケン・マスターたちは集団で若者を酒場から酒場へと連れまわし、呂律が回らなくなるまで飲ませ、もめごとを起こし、その中で酔拳の初歩を教える。このらんちき騒ぎをくぐりぬけた者のみが新たなドランケン・マスターとして迎えられるのである。
 NPCのドランケン・マスターは、しばしば酒場や居酒屋にいる。酒席で自らもめごとを起こすことは滅多にないが、酒場の喧嘩で誰かが袋叩きにあいそうになったら間髪を入れず助けに行く。ほとんどのドランケン・マスターは無名だが、酔ってしでかした事跡のために名高い者や悪名高い者もいる。