コラム

『モルデンカイネンの敵対者大全』プレイヤー向け追加データ紹介

更新日: 2020.01.24

『モルデンカイネンの敵対者大全』

 “モルデンカイネン”は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を作り出したゲイリー・ガイギャックス氏の扱うキャラクターとして誕生し、D&Dの世界でもっとも有名な魔法使いの一人となった人物です。

 彼の名を冠したこの書には、恐るべきデーモンやデヴィルをはじめとした様々な“敵対者”が記載されていて、一見するとダンジョン・マスターだけが活用できるように見えます。
 しかし、強大なクリーチャーデータの他にも、エルフやドワーフ、ハーフリングとノームなどのプレイヤー向け種族がどのような文化を築き、どのような神々に愛されているかについての記述が豊富にあり、人ならざる種族を用いて遊ぶ時の手助けとして大いに有効です。

 さらに、こういった描写説明のみならず、一部の種族には新たな亜種族としての選択肢が設けられ、新たなキャラクター用種族として“ギス”が追加されましたので、以下にご紹介しましょう。

※これらのデータを用いて良いかどうか、プレイ前に必ずダンジョン・マスターや他のプレイヤーに確認しましょう。

▲新しいキャラクター種族など、プレイヤー用の選択肢も!

ティーフリング

 デヴィルの血を引くとされるティーフリングは、本書で描写の追加された様々なデヴィルのいずれと縁のある者かを決めることで、その種族の特徴を僅かに変えることができます。

 “九層地獄の支配者”アスモデウスに連なるとしたティーフリングは、『プレイヤーズ・ハンドブック』に記載のデータをそのまま使用しますが、その他の九層地獄の各階層を支配するザリエル、ディスパテル、マモン、フィアーナ(とベリアル)、レヴィストゥス、グラーシャ、バールゼブル、メフィストフェレスらのいずれかに連なることとしたティーフリングは、支配者によって上昇する能力値や生まれつき発動できる呪文に違いが生じます。

 例えば第五階層である凍てつくステュギアの支配者レヴィストゥスの血を引くティーフリングであれば、【耐久力】の能力値が上昇すると共に、発動できる呪文もレイ・オヴ・フロスト、アーマー・オヴ・アガテュスなど氷に関するものとなります。

                      

エルフ

  ウッド・エルフ、ハイ・エルフ、ドラウに加えて、エラドリン、シー・エルフ、シャダーカイの3つの亜種族が紹介されています。

亜種族:エラドリン

 妖精郷フェイワイルドに住まうエルフで、春夏秋冬の四季との強い結びつきを持つ亜種族です。
 エラドリンは大休憩毎に自らの感情に従って四季を変化させて性格すら変えてしまい、種族として有する魔法的な瞬間移動の持つちょっとした性質を変化させることができます。

 ※『ダンジョン・マスターズ・ガイド』にて種族の一例として掲載されていた物とは内容が大きく異なっています。

亜種族:シー・エルフ

大海原の荒々しさに魅了され、様々な世界を泳ぎ回ったエルフの亜種族です。
 シー・エルフは水中でも自在に行動できるように、水泳移動や水中での呼吸、水の中でも取り回しの良い武具への習熟といった能力を得ると共に、水底で出会う“野獣”達と簡単な意思疎通が可能となります。

亜種族:シャダーカイ

死の女神レイヴン・クイーンへ服従を誓う、影の世界シャドウフェルに生きるエルフの亜種族です。エルフの亜種族ではありますが、今は生と死の狭間に奇妙な状態で存在している謎めいた種族となっています。
 彼らが物質界にやってくるのは、何らかの女神の意を遂行するためであることがほとんどでしょう。
 死に近い場所に居たことで[死霊]への抵抗を得ていると共に、幽鬼のような姿となって瞬間移動を行います。

▲エラドリン

ギス

 ″サイオニック″と呼ばれる異能力を操る種族で、かつてはマインド・フレイヤーに支配されていましたが、偉大な英雄に率いられて自由を勝ち取り、しかしその後どのような文明を築くべきかで種が二分割されてしまいました。

亜種族:ギスヤンキ

 マインド・フレイヤーの支配を逃れたものの、リッチであるヴラーキスの下で略奪と破壊を行う恐るべき存在となってしまった種族です。
 邪悪な主を崇めているため悪属性であることも多く、プレイヤー用種族としては扱いづらいですが、時間の経過しないアストラル界に長く住んでいたせいで、未知なる物への興味が強いため、予期せぬ出来事に巻き込まれるなどのきっかけがあれば、冒険者としての道を歩み始めることもあるかも知れません。

亜種族:ギスゼライ

 無常なる混沌の忘却界リンボで、その荒れ狂う混沌を中和するために厳格な秩序立った生活を送る種族です。
 異なる次元へ赴いて、仇敵であるマインド・フレイヤーやギスヤンキへの対策を分かち合ったり、思想を広めるために僧院を開くこともありますので、様々な次元界で困難に立ち向かう冒険者として活躍するでしょう。

その他の種族

 『ソード・コースト冒険者ガイド』にも記載されている、ドワーフの亜種族:ドゥエルガルとノームの亜種族:ディープ・ノームについても掲載されています。