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2019/10/06

『ライフル・イズ・ビューティフル』の劇中でも描かれる「ビームライフル競技」とは

『ライフル・イズ・ビューティフル』の劇中でも描かれる「ビームライフル競技」は、とりわけ日本では取得が難しい銃砲所持資格を必要とせず、ライフル射撃競技の初歩として位置づけられている。ここではまず競技で使用されるビームライフルをご紹介するとともに、競技の概要について解説していこう。

 

『ライフル・イズ・ビューティフル』についてはコチラの記事をチェック!

 


 


 現在ビームライフル競技は、国体の高校生の部で正式種目として続いており、実銃のエアライフル競技に進む選手の登竜門となっている。 
現在のビームライフル射撃競技人口は約4,000人(高校生だけではなく、年少者や大人も含む)で、体験会も各地で行なわれている。高校生に限っていえば、全国175の高校に射撃部、もしくは射撃同好会があり、全国大会、および国体を目指して練習に励んでいる。

 

●競技の概要
 射撃距離は10mで立射姿勢から60発を撃ち、満点は654点(10.9点×60発)。小数点以下の点数がつくのは、標的の10点に当たってもそれを10段階(10.9点~10.0点)に分割して採点するためだ。小数点以下1桁までのカウントは、10点から1点まですべてに適用される。この採点方法はエアライフル競技やスモールボアライフル(.22LR)競技でも同様で、標的は電子標的と呼ばれるものを使用し、射撃した瞬間に小数点以下の点数まで判定される。

 60発の射撃時間はエアライフル競技が75分であるのに対し、ビームライフルは45分と短い。この60発競技で上位8名がファイナル競技に進出する。それまでの点数はここでリセットされ、8人の選手は250秒で5発を撃つ。これをもう1回行ない(合計10発射撃)、その後の50秒で1発撃つことを2回繰り返し、ここまでの12発の合計点が一番低かった選手は脱落する。その後も50秒で1発を2回撃って、さきほどの12発の合計に加算、この時点で一番点数の低い選手が脱落する。この2発撃ちを繰り返して、ひとりずつ減っていき、最後に残った2選手で優勝を競う。この競技内容もエアライフル公式競技と同じだ。

 10mという射撃距離なので簡単だと思われるかもしれないが、標的は非常に小さい。10点圏の直径は1mmでしかない(エアライフルはもっと小さく0.5mm)。この1mmの10点圏のど真ん中を撃てば10.9点で、わずかにかすった場合は10.0点だ。小数点以下が導入された理由は、多くの選手が満点の600点を取るようになったためだ。この標的のど真ん中を撃つことはかなり難しい。射撃ジャケットと呼ばれる硬度の高い服を着て身体をサポートしなければ、連続して10点台を撃ち続けることは不可能だ。

 あまりにも難しいので、BRTと呼ばれる射撃姿勢も取り入れられている。テーブルに両肘をついた状態で撃つものだ。また台に銃を依託して撃つ自由姿勢競技もある。BRT、自由姿勢のいずれも実銃のエアライフル射撃では行なわれていない。

 

 なお、競技についてはアニメの公式HPや原作コミックス、日本ライフル射撃協会HPでも分かりやすく解説されている。

 

「ライフリング4」の皆さんによるビームライフル競技体験の様子(「ライフリング4がアニメと競技を広める動画」より)。なお、こちらの動画はYouTubeライフリング4公式チャンネルで見られるため、ファンの方はぜひチェックしてほしい。

 

© サルミアッキ/集英社・千鳥高校射撃部


 

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