装備

2021/10/17

ホルスターを選ぶ3つのポイント【ギアゲーマー・ブートキャンプ】

 

ホルスターはハンドガンの相棒

 

 ホルスターはハンドガンに欠かせない装備であるが、素材や構造は商品によって様々だ。自分に適したホルスターを選ぶのが一番だが、その選び方がわからず悩んでいる方も少なくないはず。今回はそのホルスターについて読み解きつつ、簡単な選び方をご紹介しよう。

 

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ホルスターとは何か

 

Photo by DOD

 

 ホルスターはハンドガンを保護しながら持ち運ぶためのケースであり、刀で例えると鞘に当たる部分だ。移動中に脱落しないように保持する機構を備えながら、いざというときにスムーズに抜き差しできるような構造になっている。ハンドガンには必要不可欠な装備といえるだろう。

 


 

ホルスターのバリエーション

 

 ホルスターの種類は腰の外周に装着するウエストホルスター(ヒップホルスター)、ズボンの内側に装着するインサイドホルスター、太ももに装着するレッグホルスター、胴体の脇に吊るすスタイルのショルダーホルスター、足首に装着するアンクルホルスターが主なものとしてある。中にはファニーパックホルスターと呼ばれるウエストポーチに収納するようなバックスタイルのホルスターもある。
 ウエストホルスターは特に種類が豊富であり、中でも主流なのは、コンシールド向けに最適な薄型のパンケーキスタイルと、標準的な形状で汎用性が高いスタンダードスタイルの2種類だ。ホルスターの固定方法も、パンツのウエストバンドに挟み込んで固定するパドルホルダーと、ベルトを通して使うベルトループホルダーがある。

 

パンケーキスタイル(左)とスタンダードスタイル(右)

 

パドルホルダー(左)とベルトループホルダー(右)

 


 

ホルスターを選ぶ3つのポイント

 

 では無数の種類があるホルスターの中でどれを選ぶべきだろうか。人によってどのホルスターは適しているかは異なるので、明確な基準を提示することができない。だが、注目すべき3つのポイントがある。

 

  • 素材
  • ポジション
  • 高さ

 

 それでは今回はその3点に着目して解説していこう。

 


 

ホルスターの素材

 

 ホルスターの素材は大きく分けてレザー、ナイロン、樹脂素材の3つが存在し、それぞれ特徴が異なる。使用する環境や銃の種類、使い方などで選び分けることができる。

 

  • レザーホルスター

 

 

 肌触りのよい革で収納したハンドガンを保護するホルスター。革ならではの保持力と抜きやすさで多くのユーザーにいまだ愛用されている。耐久性はあるが、水や汚れに弱い一面もある。リボルバーなどの収納に最適だが、湿気は厳禁。

 

  • ナイロンホルスター

 

 

 タクティカルギアメーカーの台頭によって開発されたナイロンホルスターは、柔軟性を生かした汎用性があり、さまざまな銃に対応できる。また水洗いもすることができ、比較的安価に手に入れることができる。ただし、銃を衝撃から守るという点ではレザー、樹脂素材に劣ってしまう。

 

  • 樹脂ホルスター

 

 

 樹脂ホルスターは、サーマルモールドという熱で温めて形作るカイデックス素材とインジェクションモールドという型で成形するポリマー素材の2種類がある。一見して同じように見えるが比較してみると、ポリマーホルスターは少し軽くカイデックスホルスターは少し抜きやすくなっている。きっちりと成型されているため、銃をしっかりと保持、収納できる一面で汎用性には劣る。

 だが、その優れた耐衝撃性、防汚性、機能性はホルスターとしての役割を充分に果たしているため、現在ホルスターの多くを占めている。

 


 

ホルスターのポジション

 

 ホルスターはどこにつけてもいいように見えるが、実は種類に応じて装着するのに最適なポジションが存在する。たとえばホルスターアングルが10度のときは、クロックポジションにおける4時が最適である、というように。

 自分がどの位置に銃を装着したいか、あるいはどの位置なら抜きやすいかを検討する必要があるのだ。

 

用語解説

 

  • ホルスターアングル
    ホルスターの角度のこと。銃口が真っ直ぐ下に向いているときを0度とし、銃口が後方に向くと10度、前方に向くと-10度という表記になる。

 

左は銃口が真っ直ぐ下なのでホルスターアングル0度
右は銃口が後ろに10度傾いているので、ホルスターアングル10度

 

  • クロックポジション
    ホルスターを着用する位置を伝える手段。着用者を中心として正面中央が12時、右横が3時、真後ろが6時、左横が9時という風に指し示す。

 

人を上から見たときのクロックポジションはこのような配置になる​​​​​

 


 

ホルスターの高さ

 

 ポジションと同じくらい大事なのは、ホルスターの高さだ。高さはハイライド、ミッドライド、ローライドの3つに大別できる。これも使用する環境や抜きやすさで決める人が多い。

 

  • ハイライド

 

 ハイライドは、ベルトラインのすぐ上にホルスターが来る装着位置だ。収納したハンドガンが高い位置に保持することができる。そのため目立ちにくくなるために隠し持ちやすく、車移動やデスクワークの際に携帯しやすい。ゲーム中にハンドガンを隠し持ちたいサバゲーマーにはお薦めの高さといえよう。

 

ハイライドは慣れないと抜きにくい。ポジションはクロックポジションの3時より後ろ、つまり4時あたりが最適な位置だ​​​​​​。ホルスターアングルは10度にするとより抜きやすい

 

  • ミッドライド

 

 ミッドライドは抜きやすく携帯しやすい汎用型スタイルだ。オールラウンドな任務やパトロールなどに適切な高さとして広く人気がある。どの高さにしようか悩んだときはまずこの高さに設定し、そののちに抜きやすい位置を模索するのがよいだろう。

 

ホルスターアングル0度、クロックポジション3時に設定すると、自然に手を下すだけでハンドガンのグリップを握ることができる。悩んだらこの位置が無難だろう

 

  • ローライド

 

 ローライドは装着位置が低いので、プレートキャリアやチェストリグなどの装備と干渉しない。そのため、タクティカルユーススタイル向けだ。装着位置はホルスターアングル0度なので3時に固定。サプレッサーが付いたハンドガンなどを収納するホルスターを使う場合は、ローライドがいい。

 

ベルトのすぐ下の位置にハンドガンのグリップが保持される。自然体からすぐにグリップを掴める位置なので、一番早く抜くことができる。ただし位置が低すぎると、足の動きを邪魔してしまうので注意が必要だ

 


 

まとめ

 

 ハンドガンを使う上でのホルスターは正しく理解して使えばそのポテンシャルを充分に活かすことができる。ホルスターを選ぶ際は「素材」「ポジション」「高さ」の3つを気にし、そこにつけることができるものをチョイスするのがよいだろう。月刊アームズマガジン2021年11月号ではさらに詳しく選び方のコツが掲載されている。

 また、月刊アームズマガジン2021年12月号ではホルスターのポテンシャルをさらに引き出すアタッチメントも解説しているので、そちらもチェックしていただければ幸いだ。

 

TEXT:Ghost (Ghost in the Dark)
MODEL:毛野ブースカ

 

▼ 詳しく知りたい方はこちらの動画をチェック ▼

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.132~135より抜粋・再編集したものです。

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