装備

2021/10/15

軍で使われる最強のスマホケース【KÄGWERKS】

 

軍用スマホ×最強のスマホケース


 読者のみなさまもお持ちであろうスマートフォン。通話はもちろん、さまざまな機能が私たちの暮らしを豊かにしてくれている。そのスマートフォンが、実はアメリカ軍の軍事および通常作戦行動に活用されている。

 今回はその軍用スマートフォンについて紹介しつつ、アメリカ軍に納品する軍用スマートフォンケースメーカー「KÄGWERKSカグワークス」の未発売製品を先行入手することに成功した。新製品と共にそれを紹介しよう。

 


 

ミリタリースマートフォンとは?

 

ミリタリー

 

 耐久性の基準値の代名詞といえるミルスペックをクリアしたスマートフォンは複数の企業から多くのモデルが発売されているが、軍用として耐久性はもちろん、ソフト面でも軍の任務に対応するモデルがSamsung Galaxy S20 Tactical Editionだ。これは韓国のスマートフォンメーカーのサムソン・エレクトロニクスが、アメリカ連邦政府と国防総省の要望に応じて開発した特別製のスマートフォンである。このスマートフォンは軍事行動に便利なアプリケーションを多数使いこなすことができる。

 戦場で使う主なアプリケーションはもちろん、ドローン操作や外部GPSシステム、レーザーレンジファインダー、タクティカルラジオとそれらに関連したアイテムを安全に運用可能になっているのが最大の特徴だ。他にも、電源のオンとオフの関係なく機密データを暗号化や使用頻度の高いアプリをすぐに起動する機能、ホルダーに装着した横向き状態でロックの解除、手袋をはめたままタッチパネルが操作できる性能など、一刻の猶予を争う戦場での操作を意識した性能が盛り込まれている。このスマートフォンの専用ケースを開発しているのがカグワークスとジャガーノートの2社なのだ。

 

KÄGWERKSのS5 KITに収納したSamsung S5 スマートフォンでATAK機能を使って近接航空支援(CAS)訓練を行なうアメリカ軍特殊部隊隊員。ATAKは、GPSと連動して自分の位置及び味方の位置をリアルタイムにスマートフォンの地図上に表示するソフトだ(Photo by DOD)

 

ミルスペック
戦闘に欠かせないツールとなりつつあるスマートフォンだが、従来の軍用無線機とは異なり、耐久性に乏しい精密機器である。そのため、戦場という過酷な条件下で保護できる専用ケースが開発されたのだ(Photo by DOD)


Kägwerks
Galaxy S20 Operator Kit

 

 

 Kägwerks Galaxy S20 Operator Kitは過酷な環境でスマートフォンを完全に機能させるための防護能力を持つスマートフォンケースとモールホルダー付きマウントのセットだ。防塵、耐衝撃、耐水性においてアメリカ軍の耐久基準をクリアしている。

 

iPhoneケース
カバーを保持するマウントはケースの進化に合わせてバージョンアップしている。本モデルではGalaxy S20用ケースとiPhone12/12 Pro Operator Kitのケースを保持することが可能だ

 

操作性は特に意識されており、手袋をしたままでも画面とソフトタッチボタンに直接触れることができるデザインになっている

 

Xperia
マウントの背面はMOLLEループに装着可能。タテ2コマとヨコ4コマのMOLLEに装着できる

 

 

軍用スマートフォンはデータ受信を行なう無線機と接続する場合がある。ケースからはみ出したカバーはスマートフォンのUSB-Cの接続部分と接続したケーブルを保護するためのものだ。しかし装着するケーブルは接続部が曲折しているものを使わなければ、カバーは利用できない

 

ホルダーの可動域は広い上に、ヒンジ部分は頑丈だ。着用者の最善な位置でしっかり固定される

 

 軍の要求を満たしたカグワークスの製品は今、前線で戦う兵たちを支え続けている。では、この製品たちはどのようにして生まれたのだろうか?

 その開発の舞台裏の努力を取材したので、次回はそれをレポートしよう。

 

TEXT:Ghost(Ghost in the Dark)
Special Thanks:KÄGWERKS

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.126~131より加筆・再編集したものです。

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